2006年06月15日

【新書】都市の魅力学

テーマ:Book Review


原田 泰
都市の魅力学

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出版社/著者からの内容紹介
 戦前まで日本の地方都市は輝いていた。それが衰退し東京一極集中という事態が生じたのは、シャウプ税制のせいだ。今こそ革命を!

内容(「BOOK」データベースより)
 東京は地方の富を収奪することで今日の繁栄を手にしたのではない。その歴史を通じて魅力的な都市になるための努力をしてきたのだ。そして、戦前は東京以外の都市も努力を惜しまず、それぞれの特色ある繁栄を謳歌していた。ところが戦後になって、中央が集めた税を地方に分配するシステムが完成すると、努力は忘れられ、地方都市は魅力を失い「ミニ東京」になりはてた。「地方の時代」を本当に望むのならば、システムを根本から変革しなければならない。
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 前半は、東京と各地方都市の江戸末期から明治以降の歴史的変遷が並んでいる。地方出張時に該当都市のところを一読すると小ネタとして良さそう。
 冒頭で著者が宣言している通り、分析評価というより、物語として書かれているので、堅苦しくなく情報量的にも読みやすい。

 後半では、一極集中が起こるわけを、地方都市の活力の衰退と、最終的には税制の問題からひもといている。

 税制の話はなるほど納得。中央が税収を引き受けて、地方に配分する現在のしくみは敗戦後にシャウプという人が考えたらしいが、これが地方の自立精神とか活力を衰退させ、結果的に東京一極集中に拍車をかける要因だというのだ。

 地方が自分で税を考えずに、中央からの配分を待つ図式。確かに活力はなくなるよなあ。

 人間、自分で稼いだ金じゃなくて人からもらった金は大事にしないもんね。

 昨今、さかんに論点になっている「三位一体改革」や、今後論点になっていくであろう「道州制」などについて、興味をかきたてる触媒としてもなかなか。

 読んで損はない。


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