2005年11月27日

【小説】ブルースカイ

テーマ:Book Review


桜庭 一樹 ブルースカイ

 神保町の書泉をうろついていたら綺麗な青の装丁が目に入り、思わず手にとったらSFっぽいので、衝動買い。

 なんていうんですかね。こういうの。消化不良オチの不思議系。

 中世のドイツ、魔女狩りの恐慌が吹き荒れる町に住む少女マリー、2022年、ジェンダーが逆転したシンガポールでCGを書くディッキーがそれぞれ体験する不思議な物語。そしてそれを繋ぐのは時空を旅する?女子高生そら。

 それぞれの物語が1部づつ3部構成になっている。1部と2部がビミョーな絡みを見せつつ?3部で時空を旅する?女子高生そらの顛末が明らかになる。

 中世に住む、大人びた少女マリーからは「短い単語しか口にしない、まるで動物のような、単純な喜怒哀楽しか伝わってこない、知性が感じられない…こんな様子なのに、もう十七年も生きているなんて」と驚かれる女子高生そら。マリーの世界には、幼女と大人の女性の中間という概念がない。

 そして、女性に従属する立場となり、少年と大人の男の中間「青年」を生きつづけるディッキーからは「君は絶滅危惧種だ。なんだかわかってきたよ。君は少女だ。そしてぼくは君の文化的子孫」と共感を抱かれる。

 中世と未来の比較論的な社会変遷における、過渡期という位置付けで現代女子高生を描くことによって、少女(青年)の持つ微妙な世界観を表現した…といったところか。ってそうなの?これが自分の解釈の限界です。駄目だ。その程度の感性です。昭和生まれも既に過去の人となりつつあるか。

 そらは携帯を「じぶんとせかいを繋ぐもの」と考えている。他人との関わり方もひどく希薄で自己中心的である。虚ろな青春。それが狙いなのだろうか。

 テーマはともかく、全編通して感じるのは不可思議な展開による「オチはどうなるの?」感。
 少女マリーはディッキー達が創り上げたキャラクターなのか?
 強化老人はどの時代からきたどんな奴らなのか?
 女子高生そらは自分の境遇をどこまで理解したのだろうか?それもどうやって?
 もうちょっと深く書き込んでくれるといいのだが。

 結局最後まで女子高生そらの理解不能的世界観に振り回されて終わってしまった。
 実は著者の意図通り?
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