生まれ育った青森県津軽地方はいわゆる津軽弁訛りの強いところで、自分も青森以外のところで暮らして十年以上経つがいまだに喋れば「青森の人ですね」と言われるくらい訛っていて。

以前は訛りを気にして青森県の人は口が重いと言われたものですが、最近は誰もあまり気にせずどこへいっても津軽弁を喋っています。仙台の中高生女子あたりだともう訛りのない喋り方をしますが津軽地方の中高生女子のほとんどはバリバリ津軽弁。堂々と津軽弁。

これは伊奈かっぺいさんや野津公平さんらのいわゆる「津軽弁の日やるべし会」の力が大きいと思います。「津軽弁の日」で津軽弁が共通の笑いになり文化になり「訛ると恥ずかしい」から開放された、と思います。

川柳でいえば髙瀬霜石さんの人柄とが津軽人の陽の部分といえばわかりやすいでしょうか。「お国ことばで川柳」の渋谷伯流さんはその霜石さんを川柳の道へひきづり込んだ人、といわれています。

さて今回

お題は
かだる、だまがす、

かだる、は参加するという意味ですが、仲間に入れてもらう、と意味もあります。
だまがすは騙す、ですが津軽弁の場合、あまり深刻じゃない軽い意味での騙す、のニュアンスもあります。このふたつの言葉を使ったネイティブ津軽弁はこんな感じ。

めえままかへるってすんでかだってきたばってマックひとつだど、だまがされてしまったじゃ

ま、呪文です。

呪文をとくと(おいしいごはんをご馳走するっていうからついて来たらマクドナルドのハンバーガー一個。騙された気分だ)てな感じ。

以上を踏まえて川柳を紹介しましょう。

だまがした自分の心が泣いている   絵里香
たげ笑顔だまがされたじゃかんちがえ   次男
私(わ)もかだるお稲荷持って観桜会   久仁子
偲ぶ会けやぐの顔見にわもかだる   英樹



どの地方にも方言詩のひとつとして方言川柳があります。生まれ育った文化を大切にするように方言川柳を大事にしていきたいものです。