麻・綿・シルクパウダー | mizusumashi-tei みずすまし亭通信
みずすまし亭通信-夕涼み
 暁斎模写 顔は中谷美紀、が似ていない

月初めに、蟹の甲羅やシルク(繭)、麻を極微粒のパウダーにする会社にでかけた。最近、ウールもパウダー化できるようになったが、含水量が多いので普通団子状になってしまい、技術的には難しい。シルク・パウダー入のそうめんなどというのもあって食用にもなるが、多くは化粧品の材料として出荷される。絹粉を少量すくって肌にこすりつけると、確かに美白になりますな。麻はややくすむが吸水発散性がいいのだと衣料品のような説明を受けた。ははぁ、美女はこうしたものを塗りつけていたのか。

ところで国産シルク(繭)ですか? とお訊ねしたら、いやいや中国産です。国産など量がないから、えらい高いものになります。この会社はもともとは繊維系なのですが、アジア製品に押されて厳しいというので、こうして新分野に進出です。景気の善し悪しに関わらず、化粧品の市場は堅調だそうですから、日本の景気を支えるのは、ひとえに女性ということになる。おおいに白くなって美しくなっていただきたい。あなたの美しさが、明日の日本を支えるのです。