それは、今から約9ヶ月前。
平成25年5月半ばのことだ。
何気なく目にしたのはネットのニュース記事。
あるアイドルが新曲を出す。そのタイトルが面白い。とかゆー。
アイドルなんて詳しくないし、ましてやよく見りゃもともとは新潟のローカルアイドルだとか。
名前を見ても多分全く知らないか、覚えてないか。
ふーん、そーなんだ。ぐらいの軽さで記事に目を通してみたのだ。
曲のタイトルは「アイドルばかり聴かないで」……あぁ、確かにインパクトはある。ぶっちゃけ過ぎて面白いとは思う。
でもそれって、一時の話題性だけだよね。
マイナーなアイドルが、名を上げるためにリスクを背負って出した感じ?
作曲は、元ピチカートファイブの小西康陽だっていうんだけど、ピチカートファイブの名前は知ってる。
でもどんな音楽やってたのかまでは分からない。解説によると音楽通の玄人好みな作品を世に出していた人だとか。
とりあえずつべのURLもあるみたいだし、暇だからPVぐらい観ておこうか、と。
…あぁ、コレはイイかもね。
なんか楽しい。歌詞も面白い。
曲もちょっとレトロな感じだし、ノリがいい。
何より「ざんねーん!」ていうとこが耳に残り続ける。面白い。
そして。
曲の事ばかりに気を取られていたけれども、この三人組のアイドルの声、ハーモニーがなんとも絶妙なのだ。
多分みんな声質が違うんだろう。
だからこそ生まれる和音なのか。
てゆーか。
なんかすげえ安定感ですね。
売り出し中の新人アイドルって言うより…。
記事を更に読むと、なんともうすぐ結成10周年!?
なんだこのアイドル、いや、ユニットと言うべきか。
そうして俺は急激に興味をそそられる事になったのだ。
この、「Negicco」という存在に。
つづく。