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釣れない日々

釣りをしない日に綴ります。

源九郎と瓜ふたつの男がはぐれ長屋を訪います。男は若かりし頃の源九郎と同門だった向田です。主人筋の世継問題を長屋に持ち込みます。

源九郎と向田がそっくりなので、そこを生かした展開があるかと想像しましたが、残念ながらありませんでした。今後の続編にまた向田が登場しないかなと期待します。
菅井が大道芸を見せていたところに近づいてきた叔父と姪の二人連れ。彼らの仇討ちの手伝いをする用心棒たちです。

見かけは夜叉か死神のような菅井ですが、偶然知り合った二人にことのほか親愛の情を寄せます。最後には国に帰ってしまった二人を思い寂しげな様子を見せるところはしんみりとさせます。





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浅田次郎の新選組三部作の完結編を読みました。と言っても前2作は読んでいないのですが。

明治が大正に代わった東京で、近衛兵中尉が新選組の生き残り、斎藤一に出会います。その口から語られる回顧譚が本書の大筋になっています。坂本龍馬暗殺に始まり西郷討伐までの幕末の動乱が描かれています。正直なところ幕末ものにはそれほど食指が動かず、特に後半は退屈でした。

新選組は好きなのですが、本書では近藤勇と土方歳三以外はあまり語られていません。その辺りも楽しめなかった一因です。

上下巻もある長編で、読み通すにはちょっと気合がいるかもしれません。



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