こんにちは、黒田です

毎月一冊、快眠やリラックスに繋がる本をご紹介させていただいております。
今回は、『眠る前に読みたい本』をテーマにお届けします!
読書大好きな私としましては、そりゃあもういつも以上に楽しく選ばせていただきました!


お風呂に入って、歯を磨き、お布団にもぐる。
そうして、眠る前に少しだけ本を開く…
子供のころからその時間がすっごく楽しみでした。

学生時代は「少しだけ」では済まず、ついつい夜更かしをして読破しまうことも多々あり、
成長ホルモンが分泌される時間(夜10時~2時)になんということをと、今になって反省しております。

読書好きとしては書物が常にそばにあるのはとても至福なのですが、
眠る前に本を読み、「ワクワクして続きが気になって眠れない!」となってしまうと
交感神経が優位になり、寝つきが悪くなってしまいます。
さらに過去の私のように読みふけって夜更かしをしてしまっては、
せっかく眠る準備でリラックスしてお布団に入っても、元も子もなくなってしまいます。
(眠る直前以外の時間にはたくさん読んでくださいね★
 また、時間を決めて栞をはさみ、その後すぐにリラックスして眠れるようでしたら問題ありません★)


というわけで、今回ご紹介するのは、動物たちが登場する少しメルヘンな短編集


【クマのあたりまえ】 作:魚住直子

我が家のテディベアに紹介してもらいました★




動物たちと時々人間が、自分自身のこと、周りの人のこと、そして生きることに悩み、向き合う、短編集です。
やさしくもしたたかで真摯な7つのお話が一冊の中に息づいています。


読みやすい文章の短編集ですので、パラパラめくっているうちに、一つのお話を読み終わってしまいます。
その頃には、お布団も温まり眠るのにちょうどいい環境も出来上がっていることでしょう♪

そして、もともとこの作品は児童書として書かれたものですので、お子様と共有していただくのも素敵だと思います!
また6月は梅雨に入り、お休みの日に生憎の雨模様…ということもありますので、
そんなときパラパラめくっていただく本としても、おススメいたします。


どのお話も素敵なのですが、快眠セラピストとして、特筆したいお話が一つ。
7つのお話のうちの1つに、社会人になることが不安で、寝つきが悪くなってしまった女の子が出てくるお話があります。
女の子は、アメンボから「夜をすくい取った布」をもらいます。
その布をお布団に広げると、アメンボと会った森の中の池を思い出し、女の子はぐっすり眠れるのです。

女の子は、布があったから眠れたのでしょうか?
それとも、森の中の池を思い出したから眠れたのでしょうか?

私は、両方だと思います。

ここからは少し、メルヘンではないお話になってしまいますが…
アメンボからもらった布を敷くことが「眠る前の習慣(儀式)」。
森の中の池にいるような気持ち=副交感神経が優位になる。
女の子はきっと、その布の上では心身ともに素晴らしいリラックスができるのでしょう。

その布には、きっと森の中の池を思い出せるような魔法がかかっているのでしょう。
残念ながら、私たちは「夜をすくい取った布」を手に入れることはできませんが、その環境を作ることはできます。
たとえば、肌触りのいいパジャマを着ること。
森林を思わせる香り(サイプレスの精油など)を枕元に置くこと。
ご自身にとってリラックスできるアイテムを、それぞれの「夜をすくい取った布」にしていただければと思います。

そしてそんな不安を抱えていた少女が大人の女性になった時、
「夜をすくい取った布」がどうなっているかは、読んでのお楽しみに…★



この【眠る前に読みたい本】は、シリーズ化して、数回に一度ご紹介していきたいと思っています。
よろしくお願いいたします♪