なんと、僕の会社の同期が作った映画「イマジネーションゲーム」鑑賞。

まず、激務をこなしながら、全国上映の商業映画を作り上げた畑君へ心から敬意を表したい。

彼は学生時代からずっと自主制作映画を作ってきたので、仕事をしながらも夢を捨てなければ

夢は実現する、というサラリーマンドリームを実現した。

まさにサラリーマン界の二刀流。大谷翔平。。。。は言い過ぎか。。。が、凄い。

主演久本雅美さん、板野友美、寺島進、小沢仁志・・・これらビッグネームを起用できたのも凄い。

 

で、映画の話ですが、多少、えこひいきも入っているかもしれないけど、面白かったです。

正直、かなりもっと期待していなかったので。

期待していないのは、彼の才能には期待しているけど、まだ経験値的に面白くなるのは後だと思っていたので。

そうした想定よりかは大分面白かったし、ちゃんと面白い映画になっていました。

主人公二人の設定も今っぽいし、面白い。悩みや闇も今っぽいし、面白い。物語も面白いです。

 

<ネタバレパート>

出世しているが男性運がなくパンツを捨てるというyoutuberになってそのアクセス数で心を満たす女。

中卒で貧しいのにイケメンで豊かな旦那と結婚したものの、あまり相手にされず、旦那に復讐をし、その様子をネットに書いてスターになる女。

現実社会と折り合いのつかない部分をともにネットで補っている女性2人が主人公。

大変現代らしい設定だし、興味が惹かれる設定。

 

悪いところ。

まず、タイトルは絶対にダメ。

イマジネーションゲーム・・・って、何よ、って話。

広告会社にいながらこのタイトルはちょっと。。。。

なんか、知能犯がたくさん出てきて、、、、って話なら合うけど、今回の映画には全く合わないタイトル。

僕だったら、

パンツ捨て女と毒盛り女。

って感じにするし、絶対そっちの方がアイキャッチになると思う。

久本雅美さんとともちんでイマジネーションゲームはよく分からない。

 

展開がなかった。設定は現代的で面白いが、最初から最後まで予想を裏切ることなく、そのまま進む。

もっと二転三転、どんでん返しも含めて、

えー

が欲しかった。そのまますんなり進んでしまった印象。

 

笑いがところどころあったが、もっと作って欲しかった。

カメラを止めるな は映画館が皆大笑い。

この映画だったらもっと笑いを入れるべき映画だと思う。

 

人物像に深みがなかった。

何故、パンツを捨てるのか、何故毒を盛るのか。

男性運がないから、、、と言ってしまえばそうなのだが、では、何故男性運がないのか。

もっと彼女たちの背景、人生の奥底が見たかった。

表面上の設定だけ面白いという、なんとも、テレビ広告的人物像の描き方になっていたように思う。

万引き家族が素晴らしいのは、やっぱり、人間がちゃんと深く描かれていたからだと思う。

 

あとは役者さんは、全く無名な カメラを止めるな の役者さんが良かったように、

素人さんでも良かったと思う。商業を考え、タレントさんにしたのだと思うが、、、、、

 

、、、、と、面白かったものの、いろいろと書いてしまった。

これは愛。

 

勝手に偉そうに点数をつけさせて頂くとすると65点。

面白いし、見に行くに値するけど、何度も見たり、DVDを買う程じゃない。

ちょうど同じ年に

カメラを止めるな

というお化け映画が出てくれた。

大いに悔しがって欲しい。

歴史に残るであろう 万引き家族 も同じ年。

彼はなんて恵まれているんだろう。

頭をかきむしるほどの悔しさを感じられるのは、この数年で言うと、むしろ今年しかなかったかもしれない。

 

ちなみに、僕も初めての本

10代のぜんぶ

を出した年に、同じジャンルのベストセラー

下流社会

が出て、本当に悔しい思いをしたし、世の中には凄い人がいると勉強にもなった。

是非、彼にも大いに万引き家族とカメラを止めるなに身悶えするような嫉妬をしてほしい。

そもそも我々同世代には川村元気君がいる。これまた大いなる嫉妬をしてほしい。

嫉妬は原動力。

ともに人よりたくさんの嫉妬をしてお互いに頑張っていこうぜ!!