(72)「『真理』とはどういうものか①」
アナウンサー:真理教室の大塚先生にお話を伺ってまいりたいと思います。先生、先日お伺いしたお話の中に「精神文化」と「物質文化」こういうものの奥にあるものが「真理」というお話を伺ったわけですが、では、その「真理」とはどういうものなのか、今朝はそれについてお話を伺ってまいりたいと思うんですが。
総裁:「真理」というものは、一面に通じて一面に通じないということは、これは真理の部類に入らないんです。
「本当の真理」は、いかなるものにも全部に通じる原則が真理になる。ちょうど海の水面を見ると、そうすると怒涛(どとう)のような大きな津波のような波もあれば、小波のような波もあるが、その中に中心を貫いている水平線がある。
それと同じように、現象界のあらゆるものを貫いておる「中心軌道」というものがある。それが「真理」であり、その原理を自覚体得してはじめて、真理を知ったということになる。
よく禅坊主(ぜんぼうず)さんらが、悟った悟ったことを言うけれども、お釈迦さんも明け方の明星を見て悟ったことを言っておられるけれど、本当に悟ったということは、真理を自覚体得してはじめて、知ったということが言えるのであります。
もし、その「原理」「真理」を自覚体得したら、どの方面に用いても融通無碍(ゆうづうむげ)、みなそれによって解決がつくところに入ってはじめて、それが「真理」となるのである。
わしは宗教家であるから医学が分からん、いや政治が分からん、経済が分からんというのは、本当のそこまで入り切れていない印(しるし)である。
だから、「真理」というのは現在はもちろん、過去にも未来にも一切、現象界の全部にわたって、そうして、差し支えなく共通して働くものが「真理」である。それを、わしから言うと「実在の原理」と言うのです。
アナウンサー:大塚寛一先生、今日も貴重なお話、誠にありがとうございました‼️