怒涛の日々がわたしを強くしてくれたこと | 家族の統合失調症に向き合った日々

家族の統合失調症に向き合った日々

何の変哲もなかった人生が、家族の統合失調症をきっかけに変わりました。この経験を、同じ悩みを抱え苦しんでいる方に届けたい一心で書いています。

こんにちは。
しんいちろうです。

 

 
 
今日は、結婚生活2年目に妻と離れて暮らすことを決意することになった道のりを書いていきます。
 
 
妻の行動がおかしくなり、その頃この件でわたしが相談できるのはヨガの先生でした。
 
ヨガの先生と話し合い、病気のレベルではないかと判断し、病院を受診させることにしました。
 
 
妻をすぐに診ていただきたかったので、家の近くの精神科や心療内科に電話しました。
 
2つ目の心療内科が最短で3日後に予約可能でした。
 
他は1週間以上待つ必要がありました。
 
 
 
 
 
受診の予定が決まり、医師に会う前に準備したことがあります。
 
1.統合失調症について調べる。
2.妻の様子を文章化する。
3.  事の深刻さを伝えるため写真や動画を撮る。
 
 
文章化をした理由は、医師の前でわたし自身が感情的になって説明できなくなるかもしれないと思ったからです。
 
これが実際にやってみると、苦しい状況を客観的に捉えられる視点になり、不思議と落ち着くことができました。
 
 
 
ネットで統合失調症を検索すると色々な情報が出てきました。
 
入院したり、何年たっても回復しないという例も見つかり、不安になりました。
 
 
 
 
病気を知識として知ることは、どのように対処していけば良いか考えるのに役に立ちました。
 
しかし、気をつけなければならないこともあります。
 
 
何年も治らないかもしれないとか入院しないといけないという情報が入りすぎて、考えすぎることから不安になっていくことです。
 
 
 
起こってもいないことを想像して不安になっていても何の意味もありません。
 
 
今できることに集中できるように努力することが必要でした。
 
 
 
不安の心から今に切り替えられる意志の力がなければ不安に引っ張られます。
 
 
これほどの修行があるだろうかと思うほど、自分の心を鍛えないと、もう乗り越えることができませんでした。
 
 
 
さて、いざ病院に連れて行く日、妻はまったく行きたがりません。これにはわたしも困りはてました。
 
病院に連れて行くことは難しいことだと事前にネットから知っておいたので、慌てずにすむことができました。
 
家族としてみれば、病院に連れて行きたいと焦ってしまうところですが、無理に連れて行くのは防御反応を強めるのではないかと思いました。
 
 
なので、予約した病院にわたし1人で行き、事前に準備しておいた文章や画像を基に妻の症状を伝え、専門家の意見を聞きました。
 
 
医師の診断は、解離性遁走ということもあるかもしれないが、全体的にみて統合失調症の可能性が高いとのこと。
 
 
このような状況で、あれよあれよと2週間がアッという間に過ぎていきました。
 
 
そんなわたしを見かねて、ヨガの先生から、妻のご両親に伝えて実家で静養することを考えてはどうかとアドバイスをいただきました。
 
 
これ以上、1人で対処するのは限界なのではないかと、わたしの身を案じて下さったことからのご助言でした。
 
 
家族が統合失調症や精神的な問題を抱えた時、当人ばかりでなく、まわりの家族も大きなショックや不安、どうしていいかわからない状況に追い込まれます。
 
 
わたし自身の経験からお伝えできることは、すべてを素人判断せず、専門家による診断も必要だと思います。
 
 
また、わたしのように患者を家族に抱える側の心境を理解してくれる他者の存在も必要です。
 
 
 
今日のブログがご参考になれば幸いです。
しんいちろう
コアラ