グリーフケア公開講座

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10月から12月まで、週一回上智大学で行われているグリーフケア公開講座に参加させて頂いてます。

毎回、様々な分野の講師から、ターミナルケア、グリーフケアについての姿勢や考えかたのお話が伺えます。既に2回終了し、

初回は、上智大学グリーフケア研究所 特任所長である高木慶子先生による、「いのちの重さと悲嘆」についてのお話を伺えました。

 

三浦綾子著の「塩狩峠」、

シェル・シルヴァスタイン著の「大きな木」、

ドナルド・B・グレイビル著の「アーミッシュの赦し」、

マーガレット・パワーズの「あしあと」の内容から悲嘆にくれる方への寄り添う姿勢を学びました。

 

まず、「塩狩峠」では、人の為に身を投げる姿勢。

「大きな木」では、今出来る全てを他者の為に手放していく姿勢。

「アーミッシュの赦し」「あしあと」では、他者や自分自身を赦すことの難しさ。

赦す時に必要な感覚は、大いなる存在を感じる。自分で生きているのではなく、生かされている。

これら全て、ヨーガの中では、カルマ・ヨーガ、バクティ・ヨーガの精神であり、お話を聞いていく内に、心が元気になっていきました。

 

2回目は、臨床仏教研究所 上席研究員 神 仁先生による、「日本人の死生観と看取り~いのちのケアと臨床仏教師の活動~」についてのお話を伺いました。

日本人の死生観の特徴は、「不浄感・無常感・縁起感」と示し、

「不浄感」を現している箇所を、「「日本書記」から解説

「無常感」を「歎異抄」「方丈記」「正法眼蔵」「から解説

「縁起感」を「大漁(金子みすず著)」、「千の風」から解説されました。

印象に残った箇所は、「無常感」の所で、

「歎異抄」の「自力のこころをひるがへして、他力をたのみたてまつれば、真実報土の往生をぐるなり。」とは、「善人が往生できれば、悪人が往生できない訳がない。」つまり、「自分のエゴで悟ろうと思うな。」

「謙虚に自分を見つめなさい。」「他力こそ往生なり」「自力の極みが他力なり」との考え方。

 

そして、「正法眼蔵」の「生死をはなれんとおもはん人、まさにこのむねをあきらむべし。・・・涅槃とこころえて、生死としていとふべきもなく、涅槃としてねがふべきもない。このときはじめて生死をはなるる分あり。」つまり、ここでも、「悟りに囚われるな」「今のあなたを受け入れることが涅槃である」「何か目指すのをやめなさい」という「生死一如」の考え方。

 

理想の自分からの引き算の考え方や、理想を追い続けるのではなく、まさに、「謙虚に自分を見つめ」

「今の自分を受け入れることが涅槃である。」

パタンジャリが記した、ヨーガ・スートラに、「すべての事に満足しなさい。そうすれば、幸せになる」と共通する所だと思います。

 

とかく私たちは、何か大きな事を為して、成功して幸せな生活を送ろうと考えがちですが、

そんな必要は全くない、幸せな生活は、今の自分を受け入れること。ただそれだけ。

人生はシンプルなもの。と話す人をみたことがりますが、それに共通するのかなと思いました。

 

最後に、悲嘆にくれている時、笑顔になってみるのはどうでしょうか?

仏教の中に、「笑顔のお布施」というのがあるそうです。

何も出来ない、役に立たないと思って居る時、あなたが「笑顔」になることで、

周りの人を安心させることが出来ます。

どんな時でも、その人には、その人なりの役目があるんですね。