パナソニックとソニー 在庫削減で資金確保 | 依田会計IT室長によるOBC奉行活用術

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2012/05/25の日経新聞に、こんな記事が出ていました。

パナソニックとソニー 在庫削減で資金確保
今期、外部調達抑える


業績の悪化している家電各社が在庫の削減を急ぐ。パナソニックはグループ内での管理徹底や工数削減で2013年3月期に製品在庫など棚卸し資産の回転日数を2日短縮。ソニーも製品モデルの削減などでテレビの在庫日数を10日削減する。在庫圧縮で資金を確保し、業績回復までの資金需要に備える。・・・



この記事では、パナソニックソニーシャープなどの家電各社が、

棚卸資産回転日数といった指標の短縮を目標にすえて

資金確保を図ろうとしていると書かれています。

実際、ソニーでは、薄型テレビが主な要因となり、

前期よりも棚卸資産回転日数が5日も悪化したとのこと。



ただ、モデル数の削減やサプライチェーンの見直し、徹底管理、というのは

よくわかるのですが、EMS(受託生産サービス)の活用で在庫を削減するというのは、

結局在庫を持つ会社を外に出しているだけなのではないかという気がします。

ソニーなどの大企業なら、そうやって不得意な部分を子会社や別の会社に

分離することも出来るだろうけど、中小企業ではなかなか取れない政策ですね。



また、削減の指標となる棚卸資産回転日数だけでなく、資金回収スピードを示す

キャッシュ・コンバージョン・サイクル(CCC)を引き合いに出しています。

このCCCについては、以前東芝が指標としているという記事を紹介したことがあります

(「在庫削減で、強くなる会社と苦しむ会社」2010.9.11掲載)が、

なるほど、単純に棚卸資産の回転日数だけで判断するのではなく、

売掛金や買掛金の回収(支払)サイトを加味することによって、

資金化の指標として使うのは、よさそうです。





ちなみに、この記事では、パナソニックもソニーも、CCCが44日とのことですが、

iPhone・iPadのアップルは、、なんと、CCCがマイナスだそうです!!

製品を作る前から売掛金を回収している???

売掛金じゃなく、前払い制ってことでしょうか。

いずれにしても、その資金創出能力はハンパではないようです。


さて、これをご覧になられた方で、こういう指標を出したことがないようでしたら、

ご自分の会社の棚卸資産回転率やキャッシュ・コンバージョン・サイクルを算出し、

いつもと違う観点から、自社の状況を把握してみてはいかがでしょうか。



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  依田(石井)公認会計士税理士事務所
/株式会社 フシ総合研究所


  担当: IT経営支援室 古屋

  メール:shop@fushi.jp

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