○気分は南国 済州島の象徴 三姓穴 | あなたの知らない韓国 ー歴史、文化、旅ー

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 皆さんこんにちは。
 
 今までこのブログで韓国の本土地域ばかりを紹介して来ましたが、済州島には行かれたことはございますか。小生は数回行ったことがありますが、本土とは違います。青々とした海、島の中心部にそびえる山、土が少なくて岩だらけであるなど、南国情緒たっぷりです。
 
 済州島もいろいろ見どころ満載なのですが、今回は済州島の始原を象徴するような史跡を紹介します。その名は三姓穴(삼성혈)。ご存じでしょうか。
 
 
 
 
 

 三姓穴とは済州島の人たちの直接的な発祥地です。高乙那(고을나)、良乙那(양의나)、夫乙那(부을나)の三神がここから出現し、狩猟生活をしていました。すると五穀の種子と家畜を持って来た碧浪国の3人の姫を迎えたことから農耕がはじまり耽羅王国へ発展したと言います。

 
 
 
 
 
 三姓穴の入口では済州島独特の石人トルハルバン(돌하루방)が我々を迎えてくれます。ゴツゴツした肌合いが独特ですね。
 

 

 
 

 三神(高乙那、良乙那、夫乙那)伝説は話としては古くからあると思いますが、現代のように門や祭祀に関わる施設が整備され、本格的に神域にされたのは、朝鮮時代の中宗21年(1526)になってからのようです。

 
 
 
 
 
 穴の周囲は石標で結界され、ここが神聖な場所であることを示しています。
 
 三神は済州島の住人の中でも高、良、夫の各氏のご先祖として、今でも敬われているようです。
 
 
 
 皆さんも伝説と自然の島済州島でのんびりされるのはいかがでしょうか。
 
 
所在地
済州特別自治道済州市三姓洞
제주특별자치도제주시삼성동