皆さんこんにちは。
以前、仁川の月に近い村の博物館についてお話ししました。今回はソウル市内の実際の地域をお知らせします。
ソウル市中心部から地下鉄3号線に乗り、忠武路や景福宮を通り過ぎ、弘済で降ります。そしてハイキング客の多い仁王山へと向かう途中に、弘済洞ケミマウル(홍제동개미마을 )があります。
ここはいわゆるタルトンネ(달동네)です。タル(달)とは月のことで、トンネ(동네)とは村や集落のことを指します。山や丘陵の斜面に形成された非富裕層の居住地のことを指します。大都市周辺に築かれ、各地にありましたが、最近は再開発の進行により、各地のタルトンネは消滅の傾向にあります。
場所的には、ソウル市内西大門区弘済洞にあたります。弘済駅からマウルバスに乗るか、細い道を歩いて登る事になります。
ケミマウルは約15000坪程度、200世帯程度が居住しているようです。この村が形成されたのは朝鮮戦争以降で、避難民が天幕を張って居住し始めた事に始まります。当時は何か騒々しい印象からインディアン村と呼ばれたそうですが、この名称は住民たちの気に入らなかったようです。1983年に現在のケミマウルという名前に変わりました。ケミとはアリのことで、みんながアリのように熱心に働くという願いを込めて、この名前になったのだそうです。
駅を降りると仁王山の方へ向かって上り坂が続きます。歩き始めてしばらくは普通の住宅地のような雰囲気です。
登り坂を八分くらい登ったところで、ケミマウルを示す略図がありました。仁王山へ向かうハイキング道を軸に左右に路地が伸びて、路地にも小さな平屋が並んでいるようです。
たまたま行ったのが真冬だったので、水の流れ道は凍っていました。いかにも寒そうな風景です。
同じ絵でも正面から見るのと、離れてみるのとでは、趣が違いますね。
坂道の脇からさらに左右に伸びる路地が伸びています。コンクリートで階段は設けられていますが、老人が往来するのはきつそうです。
家によってデザインは違います。ここではひまわりが私を歓迎してくれました。
豚の親子もこちらを見ています。歓迎してくれてるような表情に見えました。
石垣でもひまわりが出迎えてくれました。町を美しくしようとする住民たちの努力がうかがわれるようです。