こんばんは
経済的自由を得て完全リタイアすること(FIRE)が一時時期と比べ下火になりましたが目指している人は多くいます。
働くことはお金を得られる反面、責任やプレッシャーを与えられることも多いです。
その責任やプレッシャーから解放されたいと誰もが思い、その中でも資産形成の強者がFIREを目指したいます。
FIREはそれなりに高収入の人でもハードルは高く、仮に月20万円の生活費を見込んでFIREするためにはよく言われる4%ルールで計算すると次の額が必要になります。
20万円×12ヶ月÷0.04%
=6000万円
ここで挙げた月20万円は一例ですので月30万円生活費を見込んでいる人ならFIREのゴールは9000万円になります。
このような計算をもとにFIREを目指している人が多いです。
しかし個人的には次のような懸念を持っています。
決して私はFIRE否定派ではありません。
できる事ならしたいのですが、FIREをしたいがゆえに懸念を持っており、自分の実力(収入)ではとてもFIREできるとは思っていません。
1.4%ルールにインフレが考慮されていない
コロナ明け以降、物価が上昇しインフレが進んでいますが、一般的には2%のインフレを目標にされています。
2%インフレ率を考慮すると4%では年々20万円の価値が減ってしまうため、将来生活費不足になる恐れがあります。
なので、インフレを考慮するなら4%‐2%=2%となり、2%ルールでないとインフレに太刀打ちができません。
よって、月の生活費20万円を想定するなら1億2000万円の資金が必要となります。
2.社会保険料が考慮されていない
会社員時代なら社会保険料は労使折半で支払っていますが、FIRE後は全て自分で支払わねばならず、FIRE後に大きな負担となるのは確実です。
また、国民年金も全額自分で支払わねばならず、厚生年金もFIREにより加入期間が減るため当然減ってしまいます。
3.大きな出費が考慮されていない
大病や持ち家のリフォームなど数百万円必要な大きな出費が発生した時、当然資産は大きく目減りします。
そうなると、計画していた4%ルールでは取崩し金額が大きく減るため、計画が破綻する恐れがあります。
今回挙げた懸念点以外にも実際にFIREした後にはまだまだ問題点は見つかると思います。
私が資産形成をしているのは万が一、働けなくなった時に資産収入があれば人生のリスクヘッジになると思っているからです。
個人的にはFIREは完全リタイアを目的とするのではなく自分のやりたいことをするための手段であると思っています。