映画「ファイブ・デビルズ」香りを通して過去の記憶へ入り込める⁉ | 私の5 室は映画館・映画レビュー

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ファイブ・デビルズ

劇場公開日:2022年11月18日 96分

12/15(木)鑑賞

⚠ネタバレが気になる方へ

読む場合は、自己責任でお願いします



  あらすじ



嗅覚に不思議な能力を持つ少女ヴィッキー 


彼女は、大好きな母ジョアンヌの香りを

こっそり瓶に詰めて、集めている ⬇





ある日、黒人である父・ジミーの妹で

謎めいた叔母、ジュリアが現れる

刑期を終えて、家に同居するという



左  娘ヴィッキー・中央  母ジョアンヌ・右  父ジミー



越してきた叔母のポーチの小瓶の香りを嗅いだヴィッキーは、卒倒し過去にタイムリープするという能力を発現させる





過去に飛んだヴィッキー。透明なのか?

誰にも気づかれない。ジュリアだけは

ヴィッキーが視えているかの反応をする





タイムリープを繰り返すヴィッキーは

自分が生まれる前の母と叔母ジュリアが

女子体操のチームメイトとして出会い

禁じられた関係へ発展する場面を目撃する



しかしこの村は同性愛や人種への偏見が、根強く残る閉鎖的なコミュニティー

この関係は事件へと展開していく



  考察



題名「ファイブ・デビルズ」

その意味がわからなかったのですが

場面写真にその答えがありました



「ファイブ・デビルズ」とは

フランスの山麓の小さな村の名前





過去の忌まわしい事件

肌に火傷の跡のある同僚や、燃え盛る火のフライヤーから火災が想像できます




見どころは、主人公ヴィッキーが

香りを通して母親と叔母の記憶へ入り込める特殊能力を使うこと



嗅覚は大脳辺縁系とつながっているので、記憶と連動して過去の感情を呼び覚ましやすいし、それを主人公が大好きな母の過去へタイムリープするトリガーにしたのは面白くて



また、過去へ繰り返しタイムリープを続け

母と叔母ジュリアの秘密を覗く主人公



この覗き行為=タイムリープ 自体実は

忌まわしい事件の原因であったという皮肉


主人公ヴィッキーが過去に飛んだ事自体

過去の出来事に多大な影響を及ぼしていた



また母親と叔母の記憶へと入り込むだけでなく、物を持ち帰ったりしている不思議さ



この特殊能力、設定がよくわかりませんが

ジュリアとヴィッキーの家系の女性に受け継がれるようで、それを示すラスト

ホント謎でした、えっ正体は?