映画「窓辺にて」文学小説みたいな映画・感情の乏しさって? | 私の5 室は映画館・映画レビュー

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劇場公開日:2022年11月4日 143分
11/5(土)鑑賞


⚠ネタバレが気になる方へ

読む場合は、自己責任でお願いします



今泉力哉監督が、稲垣吾郎をあて書きした
オリジナル脚本の作品

あらすじ



フリーライターの市川茂巳(稲垣吾郎)の妻・紗衣(中村ゆり)は編集者で担当作家と浮気中

市川は妻の浮気に気づいていたが、そのことを言い出せないうえ、別の事に悩んでいた




そんなある日、文学賞の授賞式で高校生作家久保留亜(玉城ティナ)に出会った市川

受賞会見で、きちんと作品を読んで質問した茂巳に、久保は好感を持ち親しくなる

市川は、受賞作「ラ・フランス」の内容に惹かれ、その小説にモデルがいるのなら会わせてほしいと話す



 

物語の主題




妻の浮気にショックを受けないことに
ショックを受けて悩む主人公市川を
稲垣吾郎が演じています
演技か素か分からない程のはまり役


妻が、浮気してるんだ



でも実は、

彼女の浮気を知ったのに

怒りが全くわかないんだ



自分のそういう感情の乏しさが

たまに怖くなる

サムネイル



「奥さんの浮気にショックを受けない」

と友人夫妻に相談すると、友人の妻に

「今すぐ帰って下さい」と追い出され

若い男子には「サイコパス」「SF」と 

言われたり確かに、喜怒哀楽が薄いけど



妻が、浮気中にとれたボタンを

夫(吾郎ちゃん)が⬇つけている所や





妻の母(松金よね子)の家に

ケーキを持って(吾郎ちゃん)が毎月訪れ

その時撮った写真をアルバムにして

義母にプレゼントしていたりとか



妻の浮気相手と喫茶店で話をする中で

市川のある行動が、妻を愛している事を

市川に気付かせる展開を含めても



寡黙な男性特有のおだやかで、包み込む程大きな愛があるんよなと思いました



一つ気になったのは、話をふられた

市川(稲垣吾郎さん)「えっ?」

って聞き返すところが、何回もあります

普段もそうなんですかね



久保さん(玉城ティナ)が市川(吾郎ちゃん)

呼び出して「ふられた~」って

感情がたかぶって泣いてる姿に


「いいなぁ悲しめて」って

市川が心で呟く台詞がありました



感情的な人のマイナス感情を

うらやましく思う人がいる!

凄い、無い物ねだりだと驚きました



創作をする、作家の話なので   
会話も小説も哲学的で文学的です
もう一度聞きたい会話です

後半ずっと笑ってましたが
会話がずーっと続く作品です
万人受けするのかな


感情は乏しくないけど
主人公が人に抱く感覚、わかります
妻を想う、この感じもわかります


これは駄目なのか?と悩んでいましたが
夫婦は、これ位が良いのではと思います
どうですかね?でも人それぞれですよね


今回全く書いてない久保さん(玉城ティナ)
も、他も素敵でしたが、長くなったので
また書こうと思います