映画「女神の継承」祈祷師一家を襲う呪いの正体 | 私の5 室は映画館・映画レビュー

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女神の継承

2022年7月29日公開 131分

8/9(火)鑑賞


タイ・韓国合作 ホラー

タイ東北部イサーン地方のお話

概要


タイの民間信仰を集める女神バヤン⬇

中央の仏像


女神バヤンの神通力を、代々継承する

女性祈祷師の一族に降りかかった恐怖の

正体とは何かを描いた作品


はじまり


前半は祈祷師の実生活に密着

取材というドキュメンタリー形式

を取っていて非常にわかりやすい


タイの高温多湿の村や山の植物を映しながら「万物には霊魂が宿る=精霊」

土着信仰を強調する

ナレーションから始まります


タイには精霊と対話できる祈祷師がいる


取材班は祈祷師のニムに密着しどんな

生活を送っているのか、取材します



タイ東北部の村で、脈々と受け継がれてきた祈祷師一族のニム(サワニー・ウトーンマ


序盤は「現代の祈祷師」のニムの生活や言動に密着。ホラー要素は全く感じずNHKのドキュメンタリーかと拍子抜けしている…と


姪ミン(ナリルヤ・グルモンコルペチ)が原因不明の体調不良で苦しむ所から様相が変化


⬆ミンの異変にいち早く気づくニム

人格が変わったように、凶暴な言動を繰り返す姪ミン⬇(隣は母親

「女神バヤンの代替わりが始まり後継者として選ばれたミンは、バヤン取り憑かれたのだろう」と当初周りは推測をする


ミンの母⬇(ニムの姉)は祈祷師である妹ニムに助けを求め、何日もかけて祈祷を行う



憑いていたのは別の何かと思っていたニム

しかしミンに取り憑いているのは、ニムでも太刀打ちできないほどの邪悪な存在だった


後半は、取り憑いた存在を祓い

正体を突き止めていく、その過程が

ホラー要素満載


手持ちカメラと隠しカメラ映像に

映るのは、人間でなくなったミン 

の変貌と奇行はホラー


ミンの母(ニムの姉)が嫁いだヤサンティア家の人々が皆怪死を遂げていることが判明


ほどなくして邪悪を祓う儀式の準備が始まる


最大の見せ場


祈祷師軍団による大掛かりな儀式

悪霊を祓うとはいえ、大層ものものしい


・呪文を記した布で顔を覆われた人物

・祈祷師たちの頭が紐でつながれている


そんな異様な状態で儀式は始まる

鳴り響く太鼓の音、唱える呪文はボリュームが上がり一帯は鬼気迫る雰囲気に包まれる


祈祷師 VS 邪悪な存在の予測のつかない戦いは、どうなったと思いますか?


狂瀾怒濤の展開を迎え

正視出来ない程の地獄映像


最終感想


これは凄かった、今年一番かな?

思い出すと、夜眠れなくなります

守ってもらえるように、猫の側で寝てます


業について


ネタバレにならない、と思う範囲で書くと

この作品のメッセージは


先祖が沢山の人から恨まれる事(殺生)をした為、強い業が生まれてしまい、それを解消せずに先祖が亡くなった


その家系は、先祖が行った殺生の業が解消されるまで後の世代が、代々壮絶な不慮の死などで先祖が行った業の代償を払う事になる


特に結婚の際は、相手の家系をよく調べてからでないと、大変な因縁に巻き込まれて命を落とす可能性があるのですね


自分の生き様は自分だけのものではない

恨まれるような事はするものではないです