映画「ブラックボックス」音声分析官が聴いた戦慄の真相とは? | 私の5 室は映画館・映画レビュー

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1/21 公開作品
1/24 (火)鑑賞
 
〈音〉だけで事件の謎を解く
驚愕のサスペンススリラー
 
本作品の主役は、航空事故の原因を解明する音声分析官マチュー(ピエール・ニネ)
 
 
最新型航空機が墜落。全員死亡、テロか操縦ミスかトラブルか、まさかの陰謀か?
 

勤務先航空事故調査局(BEA)

 

パリの玄関口「ド・ゴール空港」から近い「ル・ブルジェ空港」、航空ビジネスの拠点であり、政府関連機関、航空事故調査局(BEA)が置かれている

 

STORY①

 

ヨーロピアン航空のアトリアン800型機がアルプスで墜落! 航空事故調査局に一報が入り、乗客・乗務員316人全員の死亡が確認される

 
司法警察の立会いの下、航空事故調査局の音声分析官が、ボイスレコーダー、通称“ブラックボックス”を聴く
 

ブラックボックスとは 

 

飛行データと操縦室の会話と音声を記録するために航空機に搭載されている装置

 

航空機事故調査のために使用される

名前の由来は墜落時の衝撃と熱に耐えられるように厳重に密閉されていることからきている

 

色は黒ではなく、耐熱塗料が塗られた赤やオレンジが一般的

STORY②

 

いつもなら責任者のポロック(右)に同行するのは、局で最も鋭い聴覚を持つマチュー(左)だったが、天才的かつ頑固なマチューは周囲から孤立する事が多く、ポロックとも別の案件で対立したばかりだった
 
 
まもなくポロック(右)が謎の失踪を遂げ、引き継いだマチューは「コックピットに男が侵入した」と記者会見で発表する
 
乗客にイスラム過激派と思われる男がいたことが判明、マチューの分析は高く評価され、責任者として調査を任命される
 
 
本格的な捜査に乗り出したマチューは、被害者が夫に残した事故直前の留守電を聞き、ブラックボックスの音と違うことに気づく、犠牲者の声の背後に流れる音声は消えていた
 
 
レニエ局長(左)に報告するが、そうは聴こえない「音声データをいじりすぎると無意識に捏造する恐れがある」と忠告される
 
 

STORY③

 
ブラックボックスへの疑問を拭いきれないマチューは、ポロックが何かを掴んでいたのではと彼の自宅へ侵入、車に搭載されたドライブレコーダーのデータを持ち去るが、そこには思わぬ人物の姿が映っていた
 
 
テロか、操縦ミスか、技術トラブルか、それとも巨大な陰謀か、マチューは自らのキャリアだけでなく命さえも危険にさらし、真相へと突き進むのだが…
 

見所(中盤まで)

 
音だけで真相を解明するという特殊な世界を垣間見ることが出来る作品
物語の展開が速い、さらに事態が2転転し進む方向が瞬時に変化していくスピード感
 
主人公が、隠された事実を聴き取るたびに、柔軟に推測を訂正し、そこから見抜いた真実を伝えようとする
 
周囲の同僚は、彼のスピードと聴こえる領域についてこれず、彼が理解が出来ない

彼の頭の中に鳴る音の世界は誰も理解できないが、観客は傍観者としてそれを体感する

類まれな才能を持っていたから、主人公は真実にだとりつくが、同僚を含め周囲は、彼が過去に失敗(判定違い)を犯した事を持ち出す

彼は執着が強い、頑固、妄想癖があると疑い、彼のみが近づけた真実さえも疑う同僚

感想


ラストはネタバレしません、控えます
航空業界が実にわかりやすく、業界が隠したいだろう問題点が詳細に描かれた作品でした

上映館が少ないようですが、近くで観る事が可能な方は運が良いです
これは、オススメしたい良作です