映画「スティルウォーター」無力でも娘を助けたい父の愛 | 私の5 室は映画館・映画レビュー

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1/18(火)鑑賞 昼の時間帯

シニア、サラリーマン世代共に男性が多い

 

 

 最初に


Stillwater(スティルウォーター) は、主人公の住んでいたアメリカオクラホマ州 スティルウォーター(人口4万)の街の名です


 大まかなストーリー


仏マルセイユに留学中に、ガールフレンドを殺した罪で殺人罪で捕まった娘(左)



無実を信じるアメリカ人の父親ビル⬆

(マット・デイモン)が仏マルセイユで真犯人を探し出すサスペンススリラー


 詳しく掘り下げ


主人公の人となり

父親ビル・ベイカーは、タトゥーの入った犯罪歴のあるオクラホマ州の石油掘削現場会社作業員(ブルーカラーの肉体労働者)


働いていた油田をクビになり、竜巻被災地で廃棄物処理の日雇い仕事をしている


ドライブスルーで夕食を手に入れ、独り暮らしの家に戻ると「娘が健やかであることを」と祈りを捧げる


娘の置かれた状況

娘アリソンは、仏マルセイユの大学でアラブ系女性と恋に落ち同棲を始めた

大喧嘩の後、泥酔し帰宅すると彼女は殺されていた、アリソンは容疑者となり殺人罪で収監され、5年刑務所に収監されている

「自分は無実」と冤罪を訴えている


刑務所で面会

オクラホマのスティルウォーターから仏マルセイユに降り立った父へ、「弁護士に渡して」と娘からフランス語の手紙を預かる


途方に暮れる父

全く言葉が通じない

それもあり、弁護士は当てにならない、探偵もらちがあかない


娘を助けたくても彼自身に必要なツール(フランス語の理解)やスキル(法的知識)の持ち合わせがない為、娘に不信感を持たれ、無力感を抱えてホテルに戻る



援助者との出会い

サッカーボールを手にし、ホテルの廊下でカードキーを持たされていない、ひとりぼっちの少女マヤと出会う

彼は「フロントに行って鍵をもらおう」と声をかける、この親切がきっかけで、言葉が通じない異国で、頼りになるマヤの母ヴィルジニーと出会う(仏語を通訳を買って出た)

母娘のアパートに居候し、解体作業の仕事を得て真相を追うビル。少女の子守など、心温まる交流で、娘には与えることがなかった家族愛を感じる自分に気づいていく



マルセイユの地元民

地元民は、よそ者のビルと口をきこうともしない。治安の悪い地区では襲撃を受けるなど、自らの身が危険な中、わずかな手がかりを頼りに前進していく


展開

ある日マヤを連れてサッカー観戦 地元クラブチーム「オリンピックマルセイユ」のホームゲーム中探していた真犯人に出会い…



これ以降はネタバレなので控えます 

しかし、ここからがこの作品の見所となり、考えさせられる展開になっていきます


気になる方は劇場で観て下さい

申し訳ないですえーん


 感想


ふとした発言からアメリカ人が「厚顔無恥で、尊大」とみなされているシーン…


ビルの無骨さ無愛想さを、典型的なアメリカ人とみなし

繊細さが無い事や情緒感が薄い、にぶい と笑うフランス人…


仏語を話せないアメリカ人が、困って英語でお願いしても(そもそも大音量で夜中に馬鹿騒ぎしてるフランス人に非があるのに)英語が分からないフリをして、仏語で笑いながら彼を馬鹿にし…


フランス地元民以外(アメリカ人)へ徹底無視を貫き、尋ねても目も合わせず、聞く前から首を振り、体ごと避ける 


移民(アラブ人)への不快感を隠そうとせず差別発言するとか、うーん…。


なぜここに娘は留学しようと思ったのか謎でした、リサーチしてたら、この状況に陥らなかった、危機管理意識とかあったのかな?


この話は2007年のイタリアで起こった事件から構想された作品とありました、裏を返せばイタリアでもこんな扱いを受けるのかしら?


言葉がわからないのは本当に致命的です

圧倒的無力感と、私ならば自己肯定感がただ下がりして、あきらめたかも


でもビルはあきらめなかった

しかし………〇〇ですよ

皆さんと語りたいですがやめておきます、楽しい気持ちでは帰れなかったです