それは、特別な手段ではありません。
大切なあることを伝えたからです。
「○○ちゃん、お咳コンコンと、鼻水じゅるじゅる苦しいでしょ?
お薬飲んだら、お咳と鼻水で苦しいのが治るんだって。
○○ちゃん上手に飲めるかな?」
と、
我が子を抱きしめながら聞くと、
「うん」
と言い、
溶かした薬をすくったスプーンを自ら手に取り、
薬を自分で口に運び、飲みました。
「○○ちゃんすごいね!お薬自分で飲めるんだね!さすがだな~」
と声をかけると、
あと2口も、自分で進んで飲みました。
正直ハッとしました。
大切なことを忘れていたのです。
「お薬を飲んで欲しいことと、その理由を伝えることを」
薬を飲まない我が子に、躍起になって、
「お薬飲まないとダメ!」
「お薬出しちゃダメでしょ!大事なんだよ!」
と、怒ってばかりだった私。
薬のたびに泣く我が子。
本人にとってみれば、なんでこんなマズイものを無理やり飲まなきゃならないんだ!
そんな気持ちだったでしょう。
薬を飲むことでもなんでも、
意思をないがしろにされるなんて嫌に決まっています。
子どもが納得した上で薬を飲めるよう、
コミュニケーションを取ることの大切さ、
元小児科ナースである自身の失敗から改めて学びました。
親だから、時に我が子を自分の一部のように錯覚してしまうことがあるけれど、
子もまた一人のひと。
自分の意図を伝え、
理解してもらうためのプロセスを忘れてはいけないなぁと感じました。