6月11日火曜日晴れ。暑くなりそう。
今日は、露店市の日(勝手な命名)。
今朝はバッハのオルガン曲で目覚め。
トッカータとフーガニ短調だよ。
荘厳なパイプオルガンの響きの中を
ゆっくり起き上がる。
傍らのみかんは怪訝そうに見詰める。
こんな起き方、
今までしていなかったからな。
でも、一人暮らしをしていた頃は
毎朝ワグナーの曲で目覚めていたんだ。
これから仕事に出掛けるぞってね。
タンホイザー序曲やワルキューレの騎行。
勇気づけられるんだ。
休みの日や仕事に行かなくなってからは、
勇ましい曲は聴かなくなったな。
亡き王女のためのパヴァーヌや
カヴァレリア・ルスティカーナの間奏曲。
偶にマーラの交響曲5番アダージェット。
凄く落ち着いた目覚めなんだ。
一度何て自分が死んじゃったのかって
寝ぼけたこともあったよ。
そうだ。
何年か前は、パヴァロッティのオペラ
だったよな。
プッチー二のトスカ『星は光りぬ』や
トゥーランドット『誰も寝てはならぬ』。
♪朝が来れば、勝利は私のもの♪って。
目覚めても夢見心地なんだ。
プッチー二は、パヴァロッティや
宇野昌磨のために曲を残したのかな。
いやいや、俺のためにだよ。
目覚めの曲を選ぶのは、
毎晩眠る前の楽しみだからね。
でも、いつか目覚めることを
忘れちゃ宇野だろうな。
その日には、ワグナーのローエングリン
第一幕への前奏曲がいいかな。
静かに始まって、静かに終える。
そんなの夢だよね。
騒ぎ過ぎた人生だったから。
静寂の似合わない爺こと
よっちんでした。