高市総理の経済政策、歴史観、国家観、皇室、夫婦別姓、対中姿勢、防衛等に対する発言を聞いていると、拘りや思い込みが強過ぎて、柔軟性に欠け、異論に耳を傾ける姿勢があまり見えないのが残念だ。円安で外為特会の含みを礼賛した発言があったが、円安が国冨の安売りと購買力の巨額消失を招いていることを理解出来ないのだろうか?いま最優先すべき課題は通貨防衛。パッチワークで小手先の物価高対策等を幾ら打っても、円安進行が全てを台無しにする。しかし総理に円安に対する危機感は殆ど感じられず、寧ろ円安が好ましいと思っているようにすら感じる。今月の日銀会合での0.25%上げは織り込み済、0.5%上げないと円安阻止の材料にはなりそうもない。先進国中最悪の高水準の公的債務残高でも通貨安が伴わない限り問題は顕在化しないと思われるが、更に一段の円安が進めばマーケット主導の財政破綻懸念が台頭してくるだろう。我が国の将来を考えると、異論には耳を傾けず、自分と意見を同じくする市場関係者やマーケットエコノミスト等を偏重しているのが気懸かりだ。我が国が一流国としての地位を維持できるか、或いは凋落へ向かって転げ落ちるのか、その分水嶺にある。