10月22日(日)あべのハルカス美術館。安野光雅展を見に行きました。
まずは安野光雅氏のプロフィールから。以下の文章は展覧会の公式サイトの引用です。
大正15年(1926)、安野光雅は島根県津和野町に生まれました。画家になるのが少年の頃からの夢だった安野は、23歳で上京し、美術教員のかたわら本の装幀などを手がけます。
42歳のときに出版した「ふしぎなえ」は絵本作家としてのデビュー作になりますが、現実にはありえない構造の図形を描いた、文章のない不思議な絵本は、世界の注目を集めました。
以来、令和2年(2020)12月に亡くなるまで半世紀以上にわたり画家、絵本作家、装幀家、エッセイストとして多彩な活躍を続け、国内外の数々の賞を受賞しました。
それでは、展示物を見て行きましょう。
デビュー作『ふしぎなえ(1968)』は、エッシャーのだまし絵に影響を受けたそう。
「ふしぎな絵」シリーズ、続きます。
『さかさま(1969)』
『ふしぎな さーかす(1971)』
『空想工房の絵本(1973)』より《混線》
『もりのえほん(1977)』が撮影OKでした。なんだか心理テストとかに出てきそうな絵。展示室で見ている時は、4~5匹ほどかな?と思いましたが…。
後でそれぞれの絵に10匹ほど隠れていると知り、驚きました。
絵が細かいのでじっくり見る人が多く、なかなか前へ進みませんでした。それから距離が近すぎると注意されている人も結構いました。
続いて「旅」シリーズ。
『旅の絵本Ⅵデンマーク編(2004)』より、コペンハーゲン・ニューハウン。
『旅の絵本Ⅵデンマーク編(2004)』より、コペンハーゲン・チボリ公園。
『旅の絵本Ⅹオランダ編(2022)』より、アムステルダム中央駅。うろ覚えですが、去年の冬に美術館「えき」Kyotoで開催された「安野先生のふしぎな学校」社会科編で見たかもしれません。
『繪本 三國志』は、平成16年(2004)から4年の歳月をかけて中国をスケッチ旅行し完成した大作。この作品は初めてで新鮮でした。
最後の章では、小説家で劇作家の井上ひさし(1934~2010)とのコラボ作品を見ました。
『珍訳聖書の表紙原画』1982年
劇団「こまつ座」のポスター原画『第6回公演:イーハトーボの劇列車』1986年
安野光雅の全てが分かる展覧会。やはり初期の作品が良かったです。人の流れも最初の方は詰まっていましたが、『繪本 三國志』以降はかなり速く感じられました。
展示物を見た後は、ミュージアムショップへ。安野氏の出身地、島根県名産のお菓子を買いました。
「しじみバター醤油」に「のどぐろチップス」。
「どじょう掬いまんじゅう」。とても美味しく、あっという間になくなってしまいました。
外はハロウィン真っ只中。
ユーモラスで、見ているだけ楽しくなってきます。
展望テラスは人ざかり。時刻は午後5時。ちょうどトワイライトの時間です。
日は刻々と暗くなり、街頭が引き立つ時間帯になりました。
一際目立つマンション。何階建てでしょうか?
実は、安野光雅展の前に別の展覧会を見ました。次回、その事を記事にします。