先日の続き。
写真展の後はロビーの椅子に座り、お庭を眺めました。
緑いっぱいの庭。
見頃の花は何でしょう?
暑いので外には出ないつもりでしたが…。
室内からの景色では飽き足らず、外を歩くことにしました。
庭園入口は緑一色。一見何も無いように見えます。
ところが、雑草に紛れてドクダミの花が咲いていました。
道を曲がると、カラーを始め、さまざまな花が目白押し。
カシワバアジサイ
ヒメアジサイ
シチダンカ
ガクアジサイ。アジサイの種類が充実しています。
水琴窟
ブラシの木
極楽鳥花。横から見ると、鳥のトサカのように見えます。
ここはかつて、昭和電極(現:SECカーボン)の社長、大谷竹次郎(1895-1971)氏の邸宅でした。
邸宅には応接室や茶室など、客を招くスペースも設けられていたようです。
竹次郎の死後、土地建物や美術品が西宮市に寄贈され、昭和47年(1972)に美術館が開館しました。
この美術館は、近代絵画をはじめ、阪神間で活躍している作家の作品や版画、絵本の原画や話題性のある現代美術品の蒐集を積極的に行っています。
建物や庭園は、平成3年(1991)の増改築工事により、現在の状態になったそう。確かにモダンで洗練された感じがします。
橋の上にしゃがみ、滝水の流れを見ました。
庭園には大谷夫妻と一人娘の像があり、往時の様子を偲ばせます。
水辺に山口牧夫(1927-2001)の彫刻作品《いとけなきものの舟(2001)》があり、家族で舟に乗る様子が目の当たりに浮かびました。
スロープを上った所に、滝の水源を発見。
炎天下に咲く西洋アジサイ。少し干からびているような。
木の隙間から講堂が見えました。
立派な石灯籠も竹次郎のコレクション。
石灯籠付近のサツキが満開でした。
真っ赤なシャクナゲ。
金平糖のような花、カルミヤ。よくこれだけ似たような形の花を集めたものです。
五輪塔の前に紅葉した木がありました。
足元にニッコウキスゲが咲いています。
鷲の像付近は、段差があるので要注意。
ニッコウキスゲの咲く道を通り抜けました。
すると、山口牧夫の彫刻作品《三点組(2002)》の前に出ます。
元永貞正(1922-2011)の《しろからだんだん(2002)》。
岡本太郎(1911-1996)の《午後の日(1967)》。3つの作品が一列に並んでいました。
この庭園、アジサイの季節も期待できそう。
通用口付近に、大谷竹次郎(1895-1971)の像があります。
ガマズミの花が涼しげ。
ユリの花が庭園に彩りを添えていました。
竹次郎が集めた石のコレクションも、個性的な形をしていて見応えあります。
庭園を一周し、西宮市大谷記念美術館を出ました。