11月19日(木)の散策日記です
JR元町駅と三ノ宮駅の間にあって、微妙にアクセスしづらい神戸市立博物館。
何かの序でに立ち寄ろうとするのがいけないのですが。「和のガラス」展の会期終了が迫っていました。
和のガラスは和のガラス。日本で本格的にガラスが作られ始めたのは17世紀半ば頃のこと。江戸時代のガラスは「びいどろ」「ぎやまん」と呼ばれ、当時輸入されていたヨーロッパ製のガラスや洋書を参考に発展していきました。
詳しい説明は、子供用の鑑賞ガイドにあったりします。
「びいどろ」は、ポルトガル語のガラスを意味する「ヴィドロ(Vidro)」がもとになった言葉で、江戸から明治初期の和ガラスを指す言葉。
「ぎやまん」は、ポルトガル語でダイヤモンドを意味する「ディアマント(Diamante)」がもとになった言葉で、ヨーロッパ製の無色透明ガラスだけでなく、日本製のガラスや切子などにも使われた言葉。
面白いのが、ガラスに金属を混ぜることで、さまざまな色が現れること。例えば、酸化鉄だと黄、酸化マンガンだと紫、酸化コバルトだと藍、酸化銅だと青や緑そして赤。
「切子」はカット文様を彫り込んだガラス。代表的なカットは、斜格子に八菊、六角かごめ、斜格子に魚子。また、境目が無く、柔らかく輝くグラデーションのことを「ぼかし」といい、薩摩切子のぼかしは、色被せガラスが分厚いのが特徴。
「和のガラス」展は、博物館所蔵の和ガラスを一堂に集めたような展覧会で、結構なボリュームでした。そんなわけで常設展はパス。こちらは無料なのでいつでも見れます。
日没後にここを歩くのは数年ぶりで、博物館のライトアップは初めて。青い光が古めかしい建物にミスマッチ。
旧居留地を歩きました。
次に向かったのが大丸。
9階大丸ミュージアムで開催中の、岩合光昭写真展「こねこ」を見ました。
去年の夏、美術館「えき」Kyotoへ観に行こうか迷った「こねこ」展。まさか一年後に神戸へ来るとは!奇跡。
飛び上がって魚を取ろうとする瞬間を捉えた写真に、二本足で立って魚を食べている写真。
仲間の背中を飛び越えようとする瞬間を捉えた写真に、腹を見せて寛いでいる写真。
一期一会の瞬間を見逃さず、素早くシャッターを切るのはすごい技術。その苦労を見せないのも岩合さんの素晴らしい所です。
かわいい猫たちに癒され、大丸を出ました。
JR元町駅へ向かう途中、錨山と市章山の電飾が見えました。今年はルミナリエが無いので、これらの電飾も見納めかもしれません。