八幡市駅周辺 | 散策日記Ⅰ

散策日記Ⅰ

美術館&博物館で開催された展覧会の記録、それにまつわる散策記です。

 一の鳥居を出た所に、走井(はしりい)餅の老舗があります。石清水八幡宮を参拝した流れでお土産を買える、とても良い立地で儲かっていることでしょう。1764(明和元)年創業。滋賀県大津の地で走井の名水を用いて、井口市郎右衛門正勝が飴餅を作ったことに始まります。

 

 三條小鍛冶宗近が走井の名水で名剣を鍛えたという故事にちなみ、走井餅は刀の形をしています。1910(明治43)年、6代目の四男・井口嘉四郎によって、京都八幡の地に引き継がれました。中はこしあん。餅は固めで歯ごたえがありました。

 

 頓宮殿の東にある、さざなみ公園に寄りました。安居橋(あんごばし)はお月見の名所で、江戸時代元禄期(1688-1704)には八幡八景のひとつに選ばれ、数々の歌が詠まれてきました。

 

 現在では、石清水祭で放生会を行う場所として親しまれています。

 

 エジソン通りを歩き、駅に向かいました。炭素白熱電球を発明したエジソンは、フィラメントの素材に八幡の竹を使い、改良を重ねました。そんなエピソードもあり、八幡市内にはエジソンや電球に関するモニュメントが点在しているそうです。

 

 駅のロータリーにも、エジソンの電球を表現したモニュメントが建っていました。

 

 行きしなに駅前の桜を見た時、「八幡の街へようこそ!」と迎えられたようで、気持ちが弾みました。その時、桜の前に人が群がっていて近寄れなかったのですが、帰りしなはこの通り、空いていました。

 

 夕方の駅も混んでいて、トイレも切符売り場も長蛇の列でした。背割堤の桜が有名になったのはここ数年のことで、急に客が増えたため、インフラが追い付いていないようです。