水の科学博物館(神戸市の水) | 散策日記Ⅰ

散策日記Ⅰ

美術館&博物館で開催された展覧会の記録、それにまつわる散策記です。

 1890年代にコレラが大流行し、衛生的な飲料水確保のために水道創設が始まりました。神戸は全国で7番目に近代水道ができました。1900年に布引貯水池、奥平野浄水場(現在の水の科学博物館)、北野浄水場が完成し、約7600戸に給水を開始し、その後水道創設は広がり、1985年には神戸市全域に水道が行き渡りました。

 

 神戸市は水源となる大きな川や湖が少ないため、布引・烏原・千苅(せんがり)に貯水池を建設し水を確保してきましたが、市域の拡大や人口の増加にともない水源が不足したため、1942年より琵琶湖・淀川水系を水源とする「阪神水道企業団」から水を購入しています。

 

 現在、阪神水道企業団から購入している水の割合は、神戸市の水確保量(88万立方メートル/日)の約4分の3にあたります。このほか、呑吐ダム・青野ダムを水源とする「兵庫県水道用水供給事業」からも水を購入しています。

 

 神戸市の水源は6つに分かれています。阪神水道企業団や兵庫県用水供給事業から購入した水道水と、千苅浄水場(水源:千苅貯水池)、奥平野浄水場(水源:烏原・布引貯水池、布引湧水)、本山浄水場(水源:住吉川)、六甲山浄水場(水源:奥山川)の各浄水場で浄水を行った水です。

 

 神戸市民1人が家で1日に使う水の量は230リットル。2リットルのペットボトル115本分です。

こうして見るとすごい量ですね。

>

 

 ペットボトル115本の内訳は、風呂37本、洗濯25本、炊事24本、トイレ21本、その他8本。

まあそんなものかと。食事と衛生で水をたくさん使っていますね。

 

 阪神・淡路大震災の時は水不足で不便を感じたのですが、22年も経つと記憶が薄れます。水が24時間過不足なく、蛇口から出る水の量が一定なのが当たり前になっていますが、これもあるシステムが稼働しているためです。次はそのシステムについて投稿します。