大徳寺(大仙院) | 散策日記Ⅰ

散策日記Ⅰ

美術館&博物館で開催された展覧会の記録、それにまつわる散策記です。

大仙院前の庭。こんな立派な松の枝を見たのは初めてです。

 

 大仙院は、1509年に六角政頼が、その子古岳宗亘(こがくそうこう、1465-1548)和尚を開祖として創建されました。後柏原(ごかしわばら)天皇(1464-1526)や後奈良天皇(1497-1555)も帰依したそうです。大徳寺南派の龍源院に対して、北派の本庵として重要な塔頭です。

 

早くも梅が咲いていました。

 

 大仙院3世・古溪(こけい)和尚は千利休(1522-1591)の師匠で、切腹した利休の首を加茂の河原から持ち帰り、葬ったことで有名です。また、宮本武蔵(1584-1645)が大徳寺で禅の修行をした時の師匠が、7世・沢庵和尚(1573-1646)でした。

 

中は撮影禁止でした。

 相阿弥の山水画、狩野元信の四季花鳥図、狩野之信の四季耕作図、室町時代に描かれた襖絵、枯山水庭園などを見ました。

 

 龍源院、瑞峯院、大仙院と、通年公開の塔頭を3つ見たのですが、どの塔頭も中は似ていて、どれか一つで良いかもしれません。どれか一つだったら龍源院を勧めます。