平安神宮 | 散策日記Ⅰ

散策日記Ⅰ

美術館&博物館で開催された展覧会の記録、それにまつわる散策記です。

 地下鉄東山駅から神宮通に出て大きな鳥居の下を歩きました。

 

 参道をまっすぐ歩き、平安神宮に着きました。祭神は平安京遷都時(794年)の天皇、桓武天皇と、平安京崩御時(1866年)の天皇、孝明天皇です。

 

 應天門(おうてんもん)は平安京大内裏(だいだいり)の正庁朝堂院の南面正門で、795年に造営されました。1994年に復元した門で、重要文化財に指定されています。

 

 大極殿(だいごくでん)は古代の役所の建造物の中で最も重要な建物で、天皇が政務を執り、朝賀・即位など重要な儀式が行われていました。これも重要文化財です。

 

 大極殿の東側には桜が植えられ、儀式の時には左近衛府の官人らが並んだところから「左近(さこん)の桜」と名付けられました。

 

 また、大極殿の西側には橘が植えられ、儀式の時には右近衛府の官人らが並んだところから「右近(うこん)の橘」と名付けられました。

 

 橘はみかんの仲間で唯一の野生種で、古くから「常世国(とこよのくに)」の不老長寿の薬として珍重されてきたそうです。

 

 大極殿からつながっている廊下の端に楼があります。東が蒼龍楼(そうりゅうろう)で西が白虎楼(びゃっころう)。名称は平安京の東西南北には四人の神がいて、それぞれ蒼龍・白虎・朱雀・玄武の地とされていた事に由来します。

 

 西の白虎楼は神苑の入口です。この日は入らず、桜の季節までお預けにしました。

 

平安神宮を出ました。散策は続きます。