随分とブログ更新をさぼっていましたが,やっとそれなりのネタができました。 先月末に友人が「起動のたびに時刻調整しなければならない!」と相談を受けました。聞けば2012年製のDynabook T552 です。原因はすぐ予想がつくので,依頼を受け入れました。

 開腹後rtcボタン電池をチェックすると,なんと異常なし。「そんなバカなっ !!」と思いつつよく見ると電池の陰極に何やら緑色のものがついていますし,電池ホルダー側にも。今までに相当数のPCを弄っていますが,こんなところに錆が出ているのは初めてでした。掃除し,念のため電池も交換し,HDDをSSDに交換すべく準備を始めた途端「パチッッ」と言って電源が落ちてしまいました。こんな音はコンデンサーのパンクか半導体の破損しか考えられないのですが,目視ではどれかわかりません。ネット検索してもこの機種に関する情報はあまりありませんが,ひとつ参考になるかと思ったものに「コンデンサーのショート」がありました。

 ところがマザーボードをよく見ると形が違うのです。上の写真の左下の部分の形状が違います。でも一応チェックしてみる価値ありということで,全てのコンデンサーをチェックすると一つ怪しげなものがあり,取り外して調べると異常なし。その後も起動できない状態が続いたため,友人に買い替えを提案し,一応可能な手当てを試みる旨を伝えました。

 先日,少し時間の余裕ができたため修理再開をすることに。するとなんときちんと起動するのです。この段階では原因は分からずじまいですが,これでなんとかなるかとそのまま様子を見ることにして夕刻のウォーキングに。

 小一時間して帰宅するとなんとシャットダウンしているのです。スリープ等の設定は外しているのでまた症状が再発したことになります。それでもしばらくするときちんと起動し,15分ほどすると落ちてしまいます。この段階で初めて原因がわかりました。そう,落ちる寸前にCPU温度がすごく上昇してしまうのです。一応の掃除はしていたのですが,CPUクーラーのファンの内部までは確認していませんでした。

ファンはネジ二本で簡単に取り外しができ,内部を見るとやはり・・・

写真のHDDの右にある大きな綿埃が出てきました。内部を再度点検し,組み立て直してみるとダウンすることもなくきちんと動き続けてくれました。

 そうなれば最後の仕上げで,購入していたSSDを取り出しUSB 3で接続し、定番のEASEUS todo Backupのフリー版を使い,ディスクの「クローン」を実行。ただ,近頃のSSDは初期化もされておらず,そのままでは認識もされないため,「ディスク管理」で初期化をしてやる必要があります。使用したSSDは,WD BLUE 250 GB。さらに激安のものがあったのですが,PCショップの人も「・・・」というので,これにしました。HDDは 500 GBですが,250 GBのSSDに簡単にクローンしてくれます。起動はかなり速くなりましたし,ソフトの起動も早くなりました。

 昨日より,丸一日様子を見ましたが全く異常なしということで,今日友人に返します。さぞ,大喜びしてくれることでしょうね。何せ,私と同様「年金生活者」ですから・・・