東京・東中野署の刑事・鬼貫八郎(大地康雄)が難事件を解決していくシリーズ第13弾。男の銃殺事件が発生。死体の顔と指紋が硫酸で焼かれていたため、身許は不明。手がかりは、死体のポケットに入っていた万年筆のみ。死体発見の1週間前、警察に届け出があった拳銃が事件の凶器と判明し、届けた舞台女優・宇井和歌子(藤真利子)の話などから、売れない作家・岡部(平井真軌)が捜査線上に浮上する。
①作家 岡部真吾と思われたが、元板前 中西功治
⓪作家 岡部真吾
犯人は舞台女優の藤真利子
岡部は作家とは名ばかりで藤真利子の若いヒモだった。
出会いは道端で倒れていた岡部を病院へ連れて行ったこと。
彼女は保険に入っていないという彼の病院代も払い、岡部はそのままヒモになった。
1年前、「男になって帰ってくる」という岡部を真利子はアメリカに送り出し、その後も仕送りしていたが、彼には他に渡辺梓という女がいることを知った。
2人は渡米前から付き合っていて、近々、結婚するという。
それは渡辺梓を付け狙う、中西から1か月前に聞かされたのだった。
驚いた真利子はアメリカの岡部に電話をして問い質すが、彼は押し黙ったままで「7月に帰国するから待ってくれ」と言って電話は切れる。
帰国した岡部は梓との関係を認めた上に、真利子を侮辱。
「勝手にあなたが1人で始めたこと。感謝してるから相手をして、恩返ししたつもりだ」
「恩返しで私を抱いたの?…」
怒った真利子はスコップで彼を撲殺して、自宅の庭に埋めた。
そして、殺害現場を見ていた中西からは恐喝される羽目になり彼も殺害したのだった。
中西殺害の凶器である拳銃を自分宛てに送ったように見せ掛け、犯行日を発送日よりも前に偽装し、アリバイ工作を行った。
藤真利子って原田美枝子に似てるよね。
この作品では特に感じたわ。
大地 康雄、渡辺 梓、藤 真利子、金田 明夫、左 時枝、羽場 裕一、池内 万作、天田 俊明、吉見 一豊、水木 薫、安田芽衣子、平井 真軌、永野 典勝、十貫寺梅軒、森本 浩、赤間 浩一、畠山 真、春海 四方