「いま何やってるの?」(『タクシージャパン』No.324号誌掲載コラム団塊耕志録第114回) | 団塊耕志録

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団塊世代の一員。社会的にプチ激動の時代に青春時代をすごし、あちこちに頭をぶつけて生きてきた人間の試行錯誤の記録と総括(死語かな?)をつれづれに書こうとするブログです。またそうした世代が今の時代に何を想い、何を感じ、終活に備えるブログです。


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役にたてる事は何?

 ときどき、「いま、何やってるの?」とお
客さんに聞かれことがある。
 2年前の3月のシステムオリジンを退職し
て以来、ちゃんとしたお別れの挨拶もできず
に御無沙汰をしているお客様に久しぶりにお
会いすると、なかば訝しげにこの質問を投げ
かけられる。

 其の度に、口ごもりながら「タクシー業界
の周辺でウロウロしています」とお答えする
のだが、そろそろ「ウロウロ」の内容を前向
きにお話できるようにならねば行けないと思
う。

 第3次創業を経たシステムオリジンの本体
は第4次創業を目指して順調に前進している
と思われる。

 もちろんタクシー業界が歴史的な転換点に
於かれている以上、またシステムオリジンも
ソフトハウスとして、その歴史的な転換点に
立ち向かわねばならず、大きな試練を迎える
と思われるが、しかし、その試練自体が、あ
るいはその試練こそが、向こう30年のシス
テムオリジンを担う経営陣を育てるだろうと
言うのが第3次創業の仮説であった。

 したがって私の役割はそこには無い。
 では、どこで「ウロウロ」しようか?と考
えた。

 今の時代60代後半でも楽隠居という訳に
はいかない。そこで、自分のできそうなこと
で「タクシー業界にお役にたてそうな事は何
?」と考えた結果、タクシー業界が困ってい
ることのひとつ、「乗務員の不足」を少しで
も解決できないか?
 そしてもうひとつ自動運転の時代が来ても
必要とされる乗務サービスの一分野を創造す
る事のお手伝いはできないか?と考えた。

 そして出来たらその事が、自分の趣味趣向、
楽しみに結びついたら尚良いな!と虫の良い
事を考えた。

タクシーアシストとチームネクスト

 もちろん私の仕事としてシステムオリジン
時代の2008年から手掛けてきた「たくあ
しくん」運営会社「タクシーアシスト」や2
012年から全国の先進的なタクシー事業者
を「ベストプラクティス」として学ぶ泊りが
けセミナー合宿「チームネクスト」の運営が
ある。
 しかし、「たくあしくん」は旅行業2種を
取得したインタネットポータルサイトのタク
シーサイトに業務を移管し、より発展的な展
開を準備しているし、またチームネクストの
運営も野田氏の企画力と業務執行能力に全面
的に依存し、私の役目は実は殆ど無い…。

TSTiEとの出会い

 昨年の5月、偶然東京ハイヤータクシー協
会がTSTiE(TOKYO Sights
ーeeing Taxi in Engli
ーsh)という特区を活用した通訳ガイド乗
務員の養成をしていることを知った。

 東京オリンピックに向け、インバウンド向
けの体制を国、都の行政の要望に応える形で
2015年作られた。

 2020年に向け300名のTSTiE乗
務員を養成するのが目標だが、まだ100名
にも満たないらしい。

 私としては「これだ!」と思った。もとも
と「英語」への個人的趣向が強く(その割に
英語力は無いのだが)、26歳からの3年間
の清水でのタクシー乗務の折には、車内で英
語の勉強に勤しんだ。お陰で英検2級まで獲
得できたが、初心者のレベルである。

 タクシー乗務という仕事と英語の通訳ガイ
ドという仕事が結びつくとより付加価値を生
むタクシー乗務員が誕生するのでは?
 そして何より東京ハイヤータクシー協会が
TSTiEという資格を作ってくれている。
これを活用しない手は無いと思った。
 そこで昨年の5月のこのコラムで「TST
ーiEドライバーになろう!」と呼び掛け、
自らもそれに挑戦しようと、あるタクシー事
業者様に定時制乗務員にして頂き、一連の試
験を受けさせて貰った。

 今年の3月にかけて、東京タクシーセンタ
ーの研修、試験や東京シティガイド検定や、
東京都地域通訳案内士の研修と修了試験など
を経て、何とかTSTiEへの道を進んでき
たのだが、その中で、逆にこの分野での課題
も見えて来た。

資格はあるが仕事が無い!

 29年度の東京都地域限定通訳案内士
(TSTiEドライバーの条件)の研修に私
も含め40名ほどの人が参加しているが、す
でにTSTiEの資格を過去に獲得している
乗務員さんも含めた現場の声として、折角資
格をとっても通訳ガイドの仕事が少なく、自
分の能力を上げる場が無いという不満であっ
た。その声をTSTiEの推進機関である東
タク協の担当部署にお伝えし、見解をお聞き
すると、資格制度は作ったが、ガイド業務の
仕事は基本的に各会社に任されており、協会
としての集客や斡旋はしないとの事だった。
確かに協会のメンバーである各事業者のイン
バウンド観光への取り組みはバラツキがあり、
協会としての一元的な対応は難しいだろうな
と思う。そうすると体力とマンパワーのある
大手事業者はまだしも、規模の小さな事業者
では事実上不可能と言う事になる。
 であれば我々自身がそうした集客、そして
配車をタクシー事業者をネットワーク化する
中で少しでも実現できないかと思うようにな
った。集客は法的に旅行会社の資格がいる。
幸い、2000年に設立され、全国1600
社の事業者会員がいるタクシーサイトが旅行
業2種の免許を持っている。可能性はある。
そしてラウンドオペレータとしてタクシー事
業者と乗務員を会員とする非営利の一般社団
法人の設立を思いついた。
 さらにこのインバウンド観光と乗務員不足
の課題を結びつけて、インバウンド需要にス
ポットに対応するインバウンド観光乗務員の
ネットワーク化を思いついた。

 もちろんハイヤー、タクシー事業では派遣
は認められていないので、それぞれ各タクシ
ー事業者の定時制乗務員などに登録して貰い、
必要に応じて、ハイヤー、タクシー事業者の
指示に基づいて乗務する事になる。
 そうしたインバウンド観光スポット乗務員
候補として、ひとつは通訳ガイドの資格者に
2種免を取って頂くこと。もうひとつはまさ
しく私のケースではあるが、過去、タクシー
乗務員の経験者で、一定の英語力のある方が、
いわばサブジョブとして、この需要に応えて
行くこと。
 さらに外国人の方で通訳ガイドの力のある
方に就労してもらう事。いずれも専任乗務員
ではないが、新たに、例えスポットではあれ
乗務してくれる人を増やすことになり、イン
バウンド観光への対応と労働力の有効活用、
車両の実働率の向上に役立つのではないかと
思う。

 したがって「いま、何をしてるの?」最初
の問いに答えるとしたら、「業界のインバウ
ンド観光への仕組み作りを試行錯語中です!」
と言う事になる(2018年6月26日)
団塊耕志録アメブロ版 0103




 

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