画像は比較的近年のサックスのネック部です。

ネックコルクが、まるで指輪がスルスル動くような状態とのことでした。

本当にそういう状況でしたが、ん?と感じたのは、コルクがズレてネック地肌が現れるわけですが、、、接着剤の痕跡が見当たらなかった。

コルクを剥がしてみると、、、感圧接着剤なのね^_^:

私は古い、かなり古ーい楽器ばかり触るため、伝統的接着方法しか知りませんでした。^_^:

なるほど、頷けましたな^_^

性能の良い感圧接着剤が使えるならば生産効率は向上しますね。

当該コルクは、とにかくしっかり巻かれていれば良い、マウスピースをしっかり保持できれば良い。それが叶うならば伝統的接着でなくとも感圧接着で良い。

解体してわかったけど、メンテナンス効率も良い。コルクを剥がした後のネックの残留接着剤をしこしこコサぐ必要もないので^_^

しかも実用面において、このズレ状態になってもコルクが破けない限りは、チューニングにも大した影響はないので、時間みつけてリペアを受ければよい。

効率化を考えるエンジニア達の頭脳、センスに完全脱帽ですな^_^

しかし、、私は伝統的接着が良い。良いというか好きだ。だって実用上問題無いにしても、ズレると気になる。ズボンが、うっ下がった、ズンダれた感じ。^_^:

剛性と弾力性をバランスよく持ち合わせ、しっかりネックに固定され、マウスピースを絶妙に支える。ここはチューニングの要でもありますからね^_^

あらたな発見により、またあらたな思考の発見、あるいは伝統を再認識できる。

機械製品、工業製品は奥深いのぉ^_^