
「磨く」という言葉というか行為は、なんだか美しいと感じます。
歯を磨く
靴を磨く
刃物を磨く
男を磨く
女を磨く
どれも、大変だけどなんか美しいですな^_^
画像は現在、再度全分解し磨き作業中の正体不明のオールドアメリカンなテナーサックスです。
U字管の底の部分、奥の方は磨く前、手前の方が磨いた後。
磨いた部分は艶ピカですが、これは真鍮の地肌です。この子がうちへやってきて最初の頃に変な塗料を剥がしましたが、その際本来のラッカーも殆ど剥離してしまいましたのでね^_^
楽器店で販売している磨き剤ではなく、万能、王道のピカールを使用します。^_^
見事に磨かれますね^_^
学生吹奏楽部時代の1年生の頃、部所有の譜面台を磨かされました^_^
昔はニッケル?クローム?メッキのモノが殆どでしたので、手あか等でかなり汚れ、手汗の塩分で表面に酸化の跡がみられましたが、ピカールで磨くとメチャクチャ綺麗になった。指に原液をつけて、指で磨く、布で拭き上げるとピカピカになりました。^_^
地道な作業で、冬など手が荒れましたがそんな事はどーでも良い。とにかくキレイにするのだ。
いまは、その作業をサックスに対して行っております。一旦、管体〜個々のパーツ全ての表面のベタつき、腐食、接着剤跡、油脂こびり付きを除去すべく^_^
本当に地道で大変な作業ですが、「磨く」という行為は、何にしても結果が好転する事が殆どなので清々しい気分になります。楽器の場合も物理的に良くなりますね^_^
週明けには、組み直し開始したい♪ おそらく調整箇所もまた数カ所見つかる事でしょう。これが定期点検の重要性、意味合いだ^_^
最近、とある楽団で吹いてるイタリアの古いアルトも酸化しまくってるが、ピカールで磨いたらきっと真鍮地肌が現れてピカピカになるんでしょうな^_^
やるかやらないか?というと、やらないと思います^_^
あのルックスに惚れてますのでね♪