録音機で自分の演奏を録る。

音楽教室の発表会で、チビッ子生徒と一緒にバッハのインヴェンションをDUOで演る予定ですが、その練習用に私のパートを録音し提供させていただくべく録音に挑むが、、、

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これまで、在東京時、デモ音源やアルバム作成時、あるいは帰熊後もCMコンペ用等でレコーデイングを経験しましたが、
やはり、緊張するものです。 (^^;)
ですが、これまでの演奏スタイル(概ねJAZZやポピュラー系)と、今回のバッハはなんだかシチュエーションが違う。

バッハのインヴェンションをピアノと管楽器で分けてアンサンブルするわけですが、
・先ず、きっちりメンフ通りに正確に吹かねばならない
・練習用なので、メトロノームに合わせきっちりとテンポに乗らねばならない
・元々、鍵盤用の練習曲という作品なので管でやると息継ぎが大変
・そして何より、立場上ミストーンはもとよりミスが許されない
等々、かなりハードシチュエーションなのだ (+・+)

このようなシチュエーション下、これまた録音するというのが、、、
至難の業だ。
いかに、普段、いい加減な練習をしているかが、恥ずかしながらよくわかる。

・テンポに乗れない
・音程悪い
・ブレスが遅く浅い
・フィンガリングとタンギングのタイミング合わずもつれる

全然ダメじゃん

こういう事をバッハは教えてくれる (^^;)

とりあえず、2声4番(ニ短調)を録ってみたが、、、
テイク1・・・ダメ
テイク2・・・ダメダメ
テイク3・・・もっとダメ
テイク4・・・クソ野郎
テイク5・・・途中であきらめてるのが投げ出し大馬鹿野郎
結局、全部ダメちんだった。
けれど、そんな駄目レコーデイングの中でもテイク1が一番マシだった。

このことは、むかーしから自分でも体験してきたことだけど、これまでもテイク1が一番良かった。
そしてこのことは、世の中のミュージシャンの世界でもどうやら共通認識の様です。
そうしてテイクを重ねるごとに、邪念が増幅していくというのもどうやら共通認識の様だ。

なんだかんだいって、最初の一発目というのが一番集中力が投入できるんでしょうな。

だから、普段のリハーサルでも
最初の一発、
最初の合奏、
初見演奏、
などなど、初回プレイが大切なのだ。

よくあるのは、最初のプレイや合奏で適当にウォーミングアップのような緩い演奏をやっちまう光景。
そりゃー回数重ねれば、段々よくなっていく部分もあるだろうが、
じゃ、本番当日、何回も何回もリハーサルできるか?できねえ。

だから、「テイク1の精神」~心と体の準備が必要。

どんな状況でも、最初の一発で自己ベストを尽くす

と、精神論だけはカッコいいことをいいつつ、、、
全然、自分がダメだったことを思い知った今日のレコーデイングでございました。

猛省