NHK-AMラジオ、「夏休みこども科学電話相談(略してNKDS)」が今年も熱い。

チビッ子たちの夏休みには、必ずと言っていいほど「夏休みの自由研究」なるものが出題されますね。
そんな背景もあろうが、チビッ子たちの素朴でありながら鋭い質問が、今年の夏も白熱している。
専門分野の大先生方も、さだめしやりがいがあろうと思います。(^^)

小学校4年生の女の子の質問。
「コオロギとゴキブリは見た目はそっくりなのに、どうしてコオロギは可愛がられて、ゴキブリは嫌われるんですか?」

なるほど、その通りだ。
女の子は続ける。
「コオロギは鳴き声がキレイだから、人に好かれるんですか?ゴキブリは汚いんですか?」

先生の答えは、
「ゴキブリがなんで嫌われるかっていうと、周りの人達のほとんどがゴキブリが嫌いだから、いつの間にかみんなが嫌いになっちゃうんだよ。」
衛生害虫と精神害虫という用語があって、前者はその名の通りで例えば菌や細菌などを媒介して人体に害を及ぼすものなど。
後者は、例えば私の中の大スター、軍曹様ことアシダカグモ(ADG)など見た目の気味悪さ、不気味さ、恐怖感を煽るなど理由で嫌われるものなど。

先生の話によると、確かにブリゴキ(ゴキブリ=GKBRのこと)は汚いところに出没することが多いが、実はそんなにブリゴキ自身は汚くないらしいとのこと。普通の昆虫らとさほど変わらないらしい。ただ、あの脂ぎったテカテカした表面や誤って足で踏んでしまうと「ヌルっ」とするのでさぞ汚かろうという印象を増強してしまう。
それから嫌われる他の要素としては、動きが早い、動きが予測できない、いきなりびっくりさせられるなどの行動要素だ。
ということは、
ブリゴキは実は衛生害虫ではなく、精神害虫ということになる。ADGなどと一緒だ。

単に、気持ち悪い、気味悪いから、嫌われてるだけ。

思うが、これって人間界でいうイジメ~差別といったことと似ているような気がする。

「見た目」で特定の人をいじめたり、「勝手なイメージ」だけで差別したりするのと、たいして変わらんような気がする。

かといって、自分がそういうこと全然しないかというと、思い返せば似た様な罪を犯してきているのも事実。。。反省せにゃならんと真摯に思います。

添付の画像は、タマムシ。とてもきれい。
昔、平安貴族などはタマムシをとらえては愛玩したり、羽根を装飾につかったりしたらしい。(本当かどうかわからんが)
しかし、よくみると、これが全身脂ギラギラの茶色だったら、
ブリゴキとクリソツである。

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私は、この2~3年で、GKBR(ブリゴキ)とADG(アシダカグモ)に対する感覚がそれまでと180度変わった。
今では尊敬する生物の仲間に入る。

ものは考えよう、あるいはその実態を知ると、捉え方、考え方が変わるね

NKDSのチビッ子たちの素朴な疑問や鋭い質問には、沢山、学びえるところがあります。

平日の午前中のNHK-AMラジオ第一放送は、ほんまに面白いですよ (^^)