昨日、久々の休日だったのでサックスのパームKey部の分解清掃をしました。

古い楽器は特にそうですが、きちんとメンテナンスを行っていないと思わぬところでトラブルに見舞われる。

シャフト螺子ひとつにしても、きちんと溝をこさいでおくと、キーアクションが良くなるだけでなく、次回のメンテナンスもスムーズに行える。
要所要所にオイルを差すことも重要だ。古い楽器なので、気が付くとキーアクション時に「カチャカチャ、ガチャガチャ」と音を立てるようになってしまう。
ノイズを発生させると周囲の人に迷惑がかかるね。
ラッカーが剥げまくってるので、緑青が発生しやすい。ほっとくと、本格的なサビに発展する場合もあり、なんせ見た目が「ダラシナサ」を醸し出してしまう。

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上京した2年目の正月だったと思うが、金がなく帰省できなかった。情けなや。。。
しかたなく、だーれも居ない社員寮で年末年始を過ごした。
金がないから、出掛けもできない。
正月なのに美味しいものも、お酒も買えず、、、
とにかくやることがないので、当時所有していたアルトサックスの分解清掃をやった。
このアルトは、亡き親父が高校生のときに無理して買ってくれらヤナギサワのエントリーモデルだった。
すべてのパーツをバラシて、本管だけにし、一緒に風呂に入った。(^^)
石鹸使って洗ってあげた。

その後、2日ほどかけて組み立てた。なんせ、初めての完全分解だったので組み立てで、順序間違いやら何やらで時間がかかった。

そうして、
吹いてみると、音抜けが悪くなってた (--;)
おかしくなるはずもないのに、あきらかに音の出方が悪くなってた。。。
おそらく、どこかしらの軟物部品を損傷させたのだろう。隙間がどっかにできた模様。
低域がボワッと出ない、サブトーンが利かない、、、。

でも、年明けのダンスパーテイー仕事は、欠席するわけもいかないので、その状態でテナーやクラリネットとの持ち替えで誤魔化しながら登板した。
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その後、だいぶたってからオーバーホールしたら、とっても良くなりました。

そんな経験があるから、今は、自主メンテナンスでも危ないことはしないようになりました (^^)
危険領域はプロに任せるべきだね。

分解清掃をすると、あの正月のことを思い出す。

32年前か~

感慨深い

(^^)