遂に、
バンドーレン青箱「1番」の領域へ

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サックス吹きは、楽器本体もそうだけどパーツ等にこだわるサックスオタクが多い。
とりわけ、マウスピースとリードのマッチングはそうだ。そして、これは生涯の永遠の追求テーマでもある。
(こういう文章表現すること自体、やっぱりオタクだと思う)

一番、最初にサックスを手にし、息を吹き込んだのは高校2年のころ、部活の昼休み中に他人のというか学校の楽器を黙って鳴らした。
(当時はファゴットだったし、3年生の先輩が居る前で他の楽器を操るなんてとんでもないことだった)
だから、セッテイングはわからん。

その後、3年生が卒業なされる頃、晴れて堂々とアルトサックスを鳴らせたが、最初はバンドレンの4番を使った。硬かった。

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上京し、無謀にも社会人2か月で、お茶の水のイシバシ管楽器店に一人出向き、人生初のテナーサックスを手にした。
そうして、その直後に渋谷のヤマハ本店へ足を運び、故松本英彦さんへの憧れでラーセンメタルのマウスピースを買ったが、このころ、どのメーカーのリードを当てていたか覚えていない。

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その後、オットーリンクのメタルを購入。8★だった。
このころは既にソシアルダンスバンドで関東各地で演奏していて、音色のこととか安定度合いを気にしてたのでハッキリ覚えている。
しばらくはRicoのスタンダードの3番を使っていたが、Rico-Royalの3.5へ移行。でその後、4番へと。
先入観で、「うまい奴は固いリードを鳴らす」という誤解の下そうした。けどきつかった。

さらに誤解と妄想は進み、「うまい奴はハードセッテイングでなきゃならん」と、気が狂い、
マウスピースをオットーリンクのメタルNY、9★を購入。(当時は店頭で買えるギリギリの大きいサイズだったと記憶)
で、さらにリードをラヴォーズのHARDにした。理由はスタン・ゲッツのあの枯れた音に憧れたから。
しかし、下唇の裏側と顎はヘロヘロになった。馬鹿だね~。

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ある日、イシバシ管楽器を尋ねたら、中古ビンテージマウスピースコーナーに、ピーンとくる一品を発見。
試奏させてもらったら、これが、細くて咥え易く、しかも息がスムーズに入る感じがし、さらに攻撃的な音色が出て赤い糸で結ばれた感じがした。
リンクのNY9★を下取りに出し、これを購入。メイヤーのメタル7★、たぶんレアもの。しかし、7000円だった!!
これに合うリードを模索してたら、すごいのに出会った。
バンドーレンV16の3番。
艶もあるし、攻撃的な音、直進性もあり、且つぶっきらぼうなJAZZyな音も出せた。
これでしばーらく、活動。熊本に帰ってきてからもこれを使っていた。
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しかし、
熊工OB吹奏楽にも入ったが、ここで、、、
シンフォニックなナンバーの際に、他のサックスの音色とブレンドしない孤立感に襲われる。。。
それでも、めげずに使っていたが、
その後、ジャズピアニスト園田智子氏率いるビッグバンドに入り、隣に居たテナーマンの音色にしびれた。
Tsutsumi氏の音色だった。

インスパイヤされ、リンクのメタルに戻った。
が、味噌があり、開きの大きなサイズに薄いリードを当てるという醍醐味を味わった。味しめた。
で、バンドーレン青箱2番を。
到底、吹奏楽の世界では使わない薄いリードだ。
入手が難しかったが、氏の音色「キャラメルトーン(僕が名付けた)」を追っかけた。

近年、、
顎というか口の周りの筋力が落ちてきたんだろう、
この2番でもきつくなってきた。。。
で、1年半ほど前から、これまた入手困難な1-1/2を使用。
しかし、これも個体によってはキツイときもあり、、、

そうして、いよいよ1番へときたわけ。 (^^;)

だけん、なんや?
と皆は思うでしょう。私が他人だったら、やっぱりそう思う。

というわけで、オタクな話でした