アドリブという言葉を辞書で調べても載ってないことが多いような気がする。

ちょっと調べてみたら、どうもラテン語から由来してるらしい。

「アドリブってどうやるんですか?」
「アドリブなんて難しい」
「アドリブってなんですか?」
などと、よく尋ねられるし、僕も昔同じ事をぼやいた。

いろいろ勉強したつもりだけど今でも、難しいことが多い。

けれど、これからジャズにせよロックにせよ、なんにせよ自由な表現を必要とする音楽に取り組もうと考えてる若者がいるならば、
アドリブは、できないより多少なりともできたほうが都合がよい。

そのとっかかかりのひとつとして、これはまーまー近道になる可能性があり。

~~~ ペンタトニックの乱用 ~~~
あるいは「ペンタトニックの乱」と表現してもよいかも。
それまでの自分に対して「乱」を起こす。

メジャーペンタトニックもよし、マイナーペンタトニックもよし。
とにかく5音で成り立つスケールを、なりふり構わず鳴らしてみよう。

最初はワンコードでやるとよい。

というと、初心者はスケールを登ったり下ったりしか、それ以外の表現が思いつかなかったりする。
そんなときは発想の転換を図ってみる。

登ったら、下ってみる
高い音を出したら、低い音も出してみる
ながーい音を出したら、短い音を使ってみる
早い音遣いをしたら、思い切って休んでみる(休符)
おんなじフレーズを繰り返してみる
おんなじ音のみ使ってみる(やたら動かない)

まず、このくらいの発想で、なりふり構わず鳴らしてみることだ。

この
「なりふり構わず」
が味噌だ。

周囲を気にしてると萎縮してしまい、アドリブ(自由)が利かなくなる。
たーだ、その場に居るだけになってしまう。

最初は誰だってそうだ、とにかく「なりふり構わず」が大切だ。

50年間生きてきたなかで、
そのうち40年間、音楽修行してきたなかで、
「なりふり構わず」練習したことにより、怪我をしたとか、命を落としたとかいう話を一度も聞いたことがないし、みたこともない。
だから、安心してやってみると良いでしょう (^^)