ファーの情報 第二 毛皮の種類
哺乳類は体表に体毛が生えています。
密生した体毛はその中に空気の層を保ち断熱性に優れており、
これによって哺乳類は熱が逃げ体温が下がることを防いでいます。
野生動物は雨などにさらされますが、
たとえ、毛皮の外面・表面が濡れるような状況になっても
毛の根元は油分により水をはじくことで
水の気化により熱を奪われることを防ぎます。
冬季にはさらに細かな毛を増やして断熱性を高める動物もいます。
毛を残したままの皮革は、
皮革に上記のような防寒の効果・効用が加わったものになり、
つまり防寒具となるのであります。
鳥類の羽毛も空気を含み優れた保温・断熱の役割を果たしていますが、
ただ羽毛は毛皮のようには剥がしてシート状のまま扱うことは難しいです。
毛皮獣として、キツネ、テン、イタチ、チンチラなど寒冷地に生息する種や、
ラッコ、カワウソ、ビーバー、アザラシなど半水生ないし水生の種が主に使われます。
これらはいずれも断熱性に優れた毛皮を持ちます。
毛皮の特徴
保温性、吸湿性、通気性に優れるものの、
他の天然繊維に比べると熱・光・かび・害虫などに弱いです。
現在では防寒と装飾を兼ねた衣服、
あるいはショールなどに用いられることが多いです。
防寒用としては、衣服や履物の裏に使われることが多いです。
また装飾用としては、衣服の袖口、裾などに用いられています。
ミンク
イタチ科の小動物です。
毛皮獣のなかでも飼育による生産開始時期が古く、
1866年から行われています。
1930年代以降、大量生産がなされるようになりました。
突然変異により、様々な毛色のものが得られています。
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シルバーフォックス
アカギツネが突然変異により、銀色の毛色になったものです。
劣性遺伝であるため、野生のものはまれでありますが、
1898年にプリンスエドワード島にて飼育が成功して以降、
安定した供給が可能となりました。
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チンチラ
げっ歯類の小動物。青灰色の毛をもちます。
20世紀初頭、乱獲により絶滅寸前まで減少しました。
野生のチンチラはワシントン条約により保護されています。
ここまで主に使われる毛皮の種類でした。
次は毛皮の管理方法などを投稿します。
お待ちくださいね～
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