安倍派のパーティー券収入と政治資金規正法違反問題は最近の大きな政治問題の一つです。

 

私が非常に気になっているのは、そこから発展して自民党の派閥解消論がかなり強く見られる点です。派閥の弊害は昔から言われてきたことで、今に始まったものではありませんが、派閥がなくなることから生じる問題点というのもあるんじゃないかなと思っています。こんなことを言うと「なんだ、お前は」と怒られそうですが。

 

自民党のように大きな組織で派閥がなくなったら、若手の育成などは一体どうやって行うつもりなんだろうか?政治家の育成は日本政治の将来にとって極めて重要なことであるはずです。派閥とカネという言葉には収斂できない、もっと重要な派閥の機能がありはしませんか、と言いたい。

 

もっとも派閥と若手育成というのは麻生太郎さんの意見です。私は麻生さんの考え方には聞くべき点が多々あると思っているので、派閥についても麻生さんの意見をかなり重く受け止めています。単独では自民党に代わることのできる野党がない日本で、自民党がますます退化してしまわないためにも、新しい人材を受け入れて育成し、それを政策に繋げていかなければならないと思うのですが、その際に派閥の持つプラスの機能が生きてくるのではないか。そんなふうに考えます。

 

岸田さんは岸田派(宏池会)を解消するつもりらしいですが、大丈夫なんだろうか?