中年男の絞殺死体から始まるミステリー小説である。そして、東京湾アクアラインの爆破予告と5億円を要求する犯人グループからの電話がかかってきた。

十津川警部と亀井刑事が謎解きをしていく。


西村 京太郎
東京湾アクアライン十五・一キロの罠



著者: 渡辺 容子
タイトル: 左手に告げるなかれ

第42回乱歩賞受賞作ってことで、何人もの方が書評等を書かれていると思いますがちょっと酷評になってしまいました。

 まずコナンの少年探偵団のような興味本位の捜査から始まり、コンビニ業界の社会問題を取り上げた小説に変わり、終盤には怪人20面相が出てきたと思ったら最後は正義が勝った。どうせなら、最後は迷宮入りににしても良かったような気もするけど。
 犯人の動機がいまいちであり、主人公の八木薔子がどうしてそこまで探偵の物真似をしなきゃならないのかしっくりこなかった。

 渡辺容子の推理小説で「斃れし者に水を」はすごく良かったと記憶してます。

著者: 藤原 宰太郎
タイトル: 世界の名探偵50人―あなたの頭脳に挑戦する

 シャーロックホームズ、明智小五郎、ポアロら世界の名探偵50人が登場し、彼らから推理問題が出される。なんかインチキっぽいのもあるが結構面白く楽しめる。
 ちなみに、変わったところでは銭形平次とかアルセーヌ・ルパン、007も登場する。彼らも探偵でしたっけ?
 また、50人の探偵の素顔の紹介、推理小説の掟等の説明もあり推理小説を読むうえでの参考になると思う。


著者: 和久 峻三
タイトル: 失踪宣告

 法廷を舞台にした推理小説です。
 失踪した夫と失踪宣言し再婚した。しかし元夫が戻ってきた。このままでは重婚になってしまう。
 著者の和久峻三は現役の弁護士だけあって、法廷での裁判官と検事、弁護士とのやりとりには手に汗を握った。(実際の法廷は見た事無いので分からないが・・・)

 この本は文庫本を古本屋で買ってきました。50円でした。安い。 
 図書館で借りればタダだからそんなもんなのですか・・・。

Y/佐藤 正午



著者: 佐藤 正午
タイトル: Y

過去に戻れる能力を持ったらどうしますか?
もう一度学生時代に戻れたら・・・
もうちょっと勉強していたら・・・
あの時の彼女と別れていなければ・・・

そんな能力を身につけた北川健は出会いの分かれ道だった18年前に戻っていった。18年前に列車事故に巻き込まれたバレリーナを助けるために...
そのバレリーナは、事故に巻き込まれ、命こそ取り留めたがその後遺症でのち自殺してしまっていた。

「時をかける少女」にせよ「ドラえもん」にせよ過去に戻るだけで歴史を変えることはしなかったが、これは歴史を変えるために過去に戻るという一風変わった小説です。
著者: 筒井 康隆
タイトル: 残像に口紅を

 世界から、言葉が順番消えていく。まず、「あ」が消え、「ぱ」「せ」「ぬ」「ふ」・・・・と順番に消えていく。つまり、章が進むほど、使える言葉が減ってくるわけである。
 本の中ほどの26音が消えたところで、封がしてあり、「ここまでお読みなって読む気を失われたかたは、この封を切らずに、中央公論社までお手持ちください。この書籍の代金をお返しします。」とある。
 当然封を切り、読み続けた。
 
 残りの音が20音足らずになっても、ちゃんと小説は続いている。そして、最後は「ん」が残り、そしてすべて消えてしまう。
 小説の内容云々より、よくもこんな事を考え、限られた言葉だけで小説が続いていく事に驚きを覚えないわけはない。とっても感動。