◾️24ビット/ 192kHzのハイレゾを聴く
容量やスペックなどSACDやDVDAを凌駕するのがブルーレイです。映像や機能は拡張され続けていますが、サウンド再生に関しては、特別なプレイヤーが要らないのが魅力です。(MQAもデコーダーが要りますからね)
イエスのブルーレイ・オーディオは、現時点で2013年〜2016年の『ザ・イエス・アルバム』〜『リレイヤー』の5タイトル(「デフィニティヴ・エディション」)と、最近のアルバム『ザ・クエスト』と『ミラー・トゥ・ザ・スカイ』、さらに昨年から始まった『スーパー・デラックス・エディション』のシリーズがあります。(映像作品除く)
【コンテンツ】
2014年盤のブルーレイ(「デフィニティヴ・エディション」)の『ザ・イエス・アルバム』には以下のようなコンテンツがてんこ盛りに収録されています。
2023年の『スーパー・デラックス・エディション』のブルーレイとはコンテンツが異なりますし、同時発売された「デフィニティヴ・エディション」のDVDAよりコンテンツが増えています。
1. 2014 Stereo Mixes(Steven Wilson Mix)
24/96 MLPロスレス(可逆圧縮されたPCM)
オリジナル・アナログ・マルチ・マスターより制作。(ライヴ録音された「Clap」を除く)
2. 2014 5.1 Surround Mixes(Steven Wilson Mix)
24/96 MLPロスレス※
オリジナル・アナログ・マルチ・マスターより制作。(「Clap」はソフトウェアによる擬似サラウンド)
※5.1 LPCMと5.1 DTS-HD MAの二つのコーデックが選べます。
3. Original Stereo Mixes(Eddie Offord Mix)
LPCM Stereo 24/192
オリジナル・アナログ・マスターよりフラット変換
4. Alternate Album
LPCM Stereo 24/96
・Yours Is No Disgrace [Live London 1971]
・Clap [Studio Version]
・Starship Trooper [single edit]
・I’ve Seen All Good People [Live London 1971]
・A Venture [extended mix]
・Perpetual Change [Live New Heaven 1971]
(以下はDVDA未収録のBD専用コンテンツ)
5. Single Versions, edit & live
LPCM Stereo 24/96
・Your Move [single version, stereo]
・Clap [single version, stereo]
・America [Live London 1971]
・It’s Love [Live London 1971]
・Your Move [single version, mono]
※「4」と「5」のブルフォード在籍時のライヴは貴重と言えば貴重ですが、全て『The Word Is Live』(2005)に収録された既発音源です。
6. 2014 Stereo Instrumental Mixes
(Steven Wilson Mix)
※「1」のヴォーカル・レス版
LPCM Stereo 24/96
7. Needle Drop
LPCM Stereo 24/96
英国盤LPからの「針落とし」
【目玉のハイレゾ音源】
この盤の一番の目玉は、「3」のオリジナル・ミックスのハイレゾ・ステレオ音源です。24ビット/ 192kHzのリニアPCMサウンドが堂々収録されています。
(DVDA版にも収録。なお最新二作品のBDは24/96)
オーディオマニアでもない自分ですが、久しぶりに真面目に聴いてみました。
当たり前ですが、確かに「良い音」です。
低音を強調するような変な音作りがされていない端正で素直な音。迫力もあります。流石に解像度が高く、バッキングのハモンドの小さな音までよく聞こえます。
聴いたら10人中10人が良い音だと言うでしょう。
自分が最初に聴いた昔のLPの感動が蘇りました。当時の日本盤LPはもっと悪い音だったでしょうが。
このハイレゾは新品のオリジナルUK盤(マト1)の音がいつまでもすり減らずに聴けるようなものだな、とそう思ったところで「7」の英国盤LPからの「針落とし」も聴いてみました。
正真正銘のコンディションの良いLPの音です。
「針落とし」と言ってもスクラッチノイズは聞こえません。多分レーザーか何かで読み取っているのでしょう。
ハイレゾには及びませんが、音は「3」と全く同じ傾向。ハイレゾ音源のミニ版です。いやLPの音をハイレゾ化したのが「3」と言うのが正しいですが。
これがあればヴァイナルは要らないんじゃないの、と言ったらコレクター様達に叱られるでしょうね😅
自分の手に負えないだけで、アナログの魅力は理解しているつもりです。
次に恐る恐るモービル・フィデリティのCDを聴いてみました。そして、・・思わずニヤリとしました。
MF盤はドラムやベースのアタック音がはっきり活き活きとしています。どちらかというと端正なハイレゾに対し、メリハリがあるロックサウンドです。
これが自分の好みの音なんだろうなと理解しました。
「ノンハイレゾ王者」の地位は揺るぎません。音の良いハイレゾに対抗できる魅力があります。
「音」より「音楽」か。「音楽」より「音」か。
人それぞれ好みで決めれば良いのでしょう。
上記のステレオ音源を色々聴いた後でスティーヴン・ウィルソンの5.1ミックスを聴いてみました。
確かに面白いけど、ステレオがあればサラウンドは要らない色物だなと思いました。映画やライヴビデオには良いですけどね。
アドヴィジョン・スタジオのマスターテープ
この盤(ブルーレイ+CD)はすでに廃盤ですが、最新のSACD1枚より安く買えたのは今となってはとてもお買い得でした。よい商品です。
「じゃあ、SACD盤買う必要ないじゃん」という的確なツッコミは無しでお願いします🤣🤣
廃盤のままにしておくのはもったいないので、BDだけを日本盤で再発リリースしてはいかがでしょうか。
ハイレゾが盛り上がって来ていますし、フィジカル好きでファイル購入が嫌いな中高年に内外で需要があると思います(笑)
長年ロックだけを鳴らし続けた高齢スピーカー。
ネットを外してみたら、触りもしないコーンが凹んでました。
人間と同じで歳取ると痛むのね😅
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