毎回、期待以上の笑いを提供してくれるアガリスクエンターテイメント♪

新宿シアター・ミラクルで上演中の第24回公演「その企画、共謀につき-そして怒涛の伏線回収-」を観てきた。

 

新宿シアター・ミラクルは、今年の1月に初めて行った劇場だが、早くも2回目となる。

劇場でもらったパンフレットによれば、アガリスクにとっても慣れ親しんだ場所であるらしいが、舞台と客席がほぼ同列で存在しているような距離感で演じられる作品は、普段の舞台を観る感覚とは少し異なる。

 

開演前に脚本の冨坂さんが語るところによれば、この作品は観る側の人達と「共謀しながら」創り上げたらしい。

制作現場に、観る側の様々な思い入れが入ると収拾がつかなくなるような気がするが、彼らの面白さを一番わかっているファンの意見が反映されれば、さらに面白くなるのではないかとも期待する・・・そうして、また観る前からハードルを高くしてしまうのだ。

 

 

寂れた商店街の活性化を図るべく召集された青年部の面々。

この町出身のまちづくりコンサルタント・飯田(伊藤圭太)や、アートプロデューサー志望の美大生・橘(榎並夕起)、橘に招かれた現代美術家・牟田(甲田守)も加わり会議が始まる。

また、大好きな会議コメディだ!

 

和やかな雰囲気で始まった会議だが、飯田の「アーケードを取り壊す」という一言で様相が一変する。

 

復興のシンボルとして作られたアーケードには商店街の人々の様々な想い入れがあり、さらにそれぞれの思惑も絡み、飯田の意見はとても受け入れられるものではない。

そして、多数決で否決され、早々に会議は終わる・・・はずだった。

しかし、かつてこの町で文房具店を営んでいた飯田は投票権を主張し、アーケードから外れた位置で古本屋を営む笠原(浅越岳人)は「面白そう」という理由でアーケード取り壊しに賛成の票を投じる。

 

再開された会議では、「絆」だけではない商売絡みの思惑、その場に居合わせた人達の離婚問題や不倫問題まで明らかになる。

その度に、その時の感情で意見を覆すメンバー。

このあたりの展開は、「ナイゲン」を思わせるところもある。

 

混乱を極める会議。

それでも、アーケードを取り壊す方向で意見がまとまろうとした時、それを提案した飯田の反対によって思わぬ方向へ話が進んで行く。

みんなの意見を、取りまとめ役の小川(矢吹ジャンプ)から本部に報告してもらうためには、全てを回収することが必要!

そして、「怒涛の伏線回収」が始まるわけだが、メンバー全員が関わっているということに留まらず、それまでに出て来たアイテムや、交わされた会話の中のキーワードまでが伏線回収にあてられる、正に「怒涛の」展開に・・・。

 

ここでやっと、開演前に説明された「伏線回収メモ」の意味を理解するが、これも前説で言われたとおり、「メモを取っている余裕はない!!」。

最後は体育会系のノリで突き進む。

小川のセリフではないが、ドタバタの中で飯田役の伊藤さんは、ほんと必死の形相。

もう、勢いだけで引っ張って行かれてしまう。

 

アガリスクエンターテイメントは、やっぱり面白い!

これだけ物語展開を書いてしまうと、ネタバレしてしまって面白さが半減すると思われるかもしれないが、観ないとこの面白さはわからない。

たくさん笑って、笑い過ぎて泣いた!

 

ちなみに、事前清算すると(?)もらえる裏パンフが面白い。

「開演までの暇つぶし」という扱いに収めるのはもったいない。

劇団員の個性と文才が炸裂していて、これもまた楽しみのひとつになっている。

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