「ゆうこり~ん!いいもの見せたる!」
 

そう言いながらお隣の兄さんが、
手に何かつまんで近づいてきました。

「何?やだよ~!」

兄さんの手には・・




ミンミンゼミでしょうか?
低い所にいたところを素手で取ったそうです。

「母ちゃん(奥さん)に見せてから逃がしてやる~♪」
そう言いながら家に入って行きました~
(兄さん、かわいいピンクハート

七十二候では8/13~8/17までが、
寒蝉鳴(ひぐらしなく)の季節です。

お盆の時期がこの季節であることを知りました。

こちらではヒグラシの声はまだ聞こえず、

ミンミンゼミとアブラゼミの声が優勢です。

夏と言えば蝉の声。

 

こうして意識してみれば、

大暑の頃は日の出と同時に一斉に鳴き出して、

それはもうウルサイほどでした。

それが立秋を過ぎたこの頃は、
太陽が昇っても以前に比べたら大人しいものです。

実際にはヒグラシも6月の終わり頃から鳴いているそうですが、


アブラゼミやミンミンゼミの声が弱くなると、
ようやくヒグラシやツクツクボウシの声が耳に届くようになるそうです。

今年の夏は、
蝉の声を意識して過ごしました。

仕事をしている時も、
原爆忌も、

お墓参りに行っても、
お経を聞いている時も、
終戦記念日も、

ずっと彼らは鳴いていました。
そして思いました。

78年前のあの夏も、
彼らはこうやって鳴いていたんだな・・

戦争が終わり、
その鳴き声を当時の日本人は、
どんな想いで聞いたのか・・・

晩夏に響く蝉の声が、
寂しく、
切なく、
空しく聞こえるのは何故だろう・・

残酷な戦争の記録、
いつもでも終わらない戦争、
どこまでも増える防衛費・・

この国は、世界はどこに行こうとしているのか・・
ささやかでも私に出来ることは何か・・

蝉の声を聞きながら、
自分に問う夏の終わりです。


元特攻隊員だった現在100歳の茶道家、
千 玄室さんのお話から、
戦争の愚かしさを学び伝える事の大切さを思いました。


【報ステ】「“平和”を使わない世界にしないと」100歳元特攻隊員からの継承(テレビ朝日系(ANN)) - Yahoo!ニュース




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