5/26~5/31 は七十二候で、
「紅花栄(べにばなさかう)」の季節でした。
紅花が盛んに咲く頃、という意味です。
紅花?どんな花?
私にとってはあまり馴染みのない花でしたが、
山形の県花だそうで、紅花の産地として有名なのですね。
紅花というのに黄色の花・・??
この花びらを摘んで染料にすると、
紅色となるという不思議な花。
昔から、着物や口紅などに使われてきたそうです。
黄色い紅花から、
なぜ赤い染料がとれるかというと、
紅花の色素は99%が黄色で、
わずか1%が赤なのだそうです。
摘んだ花びらを水にさらすと、
黄色は水に溶けて流れて、赤は残ります。
そうやって赤い色素を取り出しているので、
たくさんの紅花を集めても、
採れる紅色はほんのわずか・・
気が遠くなるほどの人々の苦労と手間。
大変貴重で高価で、
身分の高い人しか使えなかった紅色。
そんな話を聞いてから、
ずっと頭の中で流れていた曲があります。
それは南こうせつさんの「夢一夜」です。
その中に「一夜限りと言いきかせては/紅をひく」という歌詞があります。
儚い恋をする女性のせつない気持ちを歌った曲ですが、
「紅をひく」その瞬間に、強い「覚悟」の様なものを感じます。
かつて白無垢の花嫁さんになった時にもそう思いました。
髪を結って、最後の仕上げに濃い鮮やかな口紅をつけた時に、
自分は覚悟を決めた・・そんな気がするのです。
紅色の特別感はきっと私のDNAに入っているのだろう・・と思います。
結婚式以来、濃い鮮やかな紅色を唇に付けることはなく、
付けるのは淡い紅色ばかり・・
これからの私の人生で、鮮やかな紅色をひくことはあるのかしらん・・?
「夢一夜」の歌のモデルとして登場している、
叶 和貴子さんの艶やかな紅の唇にドキドキしました。
ライ