身の中に天の神がいらっしゃるので、この体のことを宮という。身というのは宮という事である。「や」を略して「み」としか言わないから、人は知らないのだ。これは言葉の中に教えがあるのが分かるだろう。このような教訓ですら仏教が来て神を穢すので、伝授となって一般人は知らないのだ。神道に秘事がある。隠す事は伝授である。これは隠してはならないという言葉である。我が身にいらっしゃる神と天の神から受けた身であるので、この身は神明の宮であることが分かるだろう。天神を自分の身に勧請したものだと思いなさい。だから普段の行為は人事であるし神事でもあるのだ。

身は神がいらっしゃる宮であるので、自分の身であると思ってはならない。神が住まう宮だと思えば身を穢して損なうことは無くなるだろう。足は汚いところを踏まず、手には穢れをする事なく、口では穢れたことを言わず、目には穢れたものを見ず、耳は穢れた言葉を聞かない。これは、自分の中にいらっしゃる神を祀ることであり神事である。

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原著者は仏教嫌いのようですが、すでに仏教の中に神道儀式が混じり込んでいるので、古神道を調べないと分かりません。まあそれもきちんと記録があるわけでもなく、こうだったのだろうという推測でしかないので。

まさにこれですね。

宝袋 6

宝袋　6