ある人が質問した。

 

「あなたは諸国をあちらこちらいかれたようですが、良い人にも悪い人にも、お付き合い為されたのでしょう。そのお話をしていただけませんか。」

 

答えて言った。

 

「私は試しに見てきましたが、特に良い人も特に悪い人も多くはなく、中くらいに人が多かったと思います。どんなに悪い者にも下賤な者にも、ひとつづつ必ずいいところがあると思います。しかし、世の中に道の教えが足りないと言いましょうか、その生まれながらに良い所を伸ばすことをせず、世情の人欲に身を任せので、良い所が埋もれてしまうのです。

 

まず素直な人は素直をもって人と付き合い、飾りっ気のない者は無礼不実だと言わず、緩やかで受け入れる範囲の広い者は油断につながり、物事に気づく人は人を咎め、理にさとい者は争いを起こし、倹約なものはケチになり。落ち着いたものは惰弱になり、無欲なものは課業を怠り、度量の大きな者は謀をして危うくし、実態のあるものは屈し、才智あるものは人を見下すのです。こういうのは皆、いい性格をしていながら、教えを聞いておらず道を知らないので、その良い所が却って悪くなるのです。

 

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何事も過ぎたるは及ばざるがごとしで、愛想がいい人はその場限りの適当なことを言いますし、きちんと計画を立て理人は融通が利きません。特に外国人を相手に仕事をすると、こういうのはよく感じます。

 

ある人なんですが、1か月以上前に予約していたのに当日2時間遅れ、半日遅れなんて言うのはよくやられます。挙句に、○○さんに合わせてくれと。「あの人は1か月以上前に言わないと予定が合わせられないんだよと。あなたがそうやって2時間ずらすとこっちが困る。」とクレームをいうと、歓迎されてないと言い出すし。

 

あんたらの感覚をそのまま持ち込まれると困るの、あなたが来ない2時間の間に他の人の予定をすべて断っているんだ、この2時間で本来できる仕事ができなくなって外の人に迷惑をかけているんだと言っても、治りませんでしたから。そういうもんだと思って相手にしなければ物事は上手く行きません。