ある人が質問した。

 

「人として人の道を勤めるしかない教えに感服しております。しかし、性格が無気力でやりようがないように思えます。こういった心を励ます方法をお示しください。」

 

これに答えて言った。

 

「世間のうち十人中七、八人がこういう類の人です。これは元気がないだけで、病気ではありません。自分から証文を出して、行えませんという以上は、他の力を及ぼしようがありませんが、考えてみるとこの人が元気がないと言っても、道を行おうとする気があることは確かです。教えを受けるのは薬を飲みたくないというのでなければ何とかなるようなものです。道にすすむ薬を使って、諫めの治療を怠らず、自ら保養するのであれば、最後には誠に人になるのは間違いないでしょう。」

 

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恵比寿屋さんはこういう人が大嫌いです。やるかやらないかだけの話なのに、やる気が起きないから何とかして―というタイプ。

 

30代の頃までは何とかさせようと頑張ったことがありましたが、このタイプは恵比寿屋さんにとっては天敵、エネルギーを吸取るだけ吸取って、いかに自分が大変かを延々と言うだけです。やろうと思わないなら、やらんでよろしい。但し、やらなかったことについての責任は採れよとグリグリ追い詰めます。

 

これを仕事でやるんですよ。公務員は。仕事上役所と付き合わなきゃならないので、本当に腹が立ちますが、行政訴訟をやったっところでこいつが解雇されることはないので、本当に公務員法と憲法の建付けはおかしいと思いますね。なので、即やらない理由を答えさせ、それでも答えようとしないなら人事に突入することもやりました。

 

「この案件ですと、どこに問い合わせたらよろしいでしょうか?」「あの部署の○○さんはうちじゃないとおっしゃってますけど。」みたいな感じでやることはありますが、疲れるんですよね。